$300で自分の人工衛星が持てるかも、という話。
スペース・オディティに胸を熱くした人もそうでない人も、300ドルで人工衛星を打ち上げられると聞けばつい興奮してしまうのではなかろうか。そんなことがどうして可能になるのか。ニューヨーク州イサカ(風光明媚なところだ)出身の青年が、搭載した太陽電池をエネルギー源として利用して通信を行う小さな装置を宇宙に送り出そうとしているのだ。送り出す装置は全部で300台程度になるとのこと。そして低軌道からの通信を行わせる。まるで宇宙スズメのように自分の位置をピーチクとさえずり続け、そして300ドルを支払った人のイニシャルもメッセージとして送り出してくれる。
KickStarterで資金集めが行われていますが、最低目標は$30,000。$300の資金提供で、自分専用のスプライトという小さな装置を所有できることになるので、最低100人が出資すれば打ち上げはできるようです。
スプライトは非常に単純で小さなパーツで、見た目のとおり、初期バージョンはでは名前と数ビットのデータ送信しか行えません。将来のバージョンでは、カメラや温度計なども搭載したいとのこと。
とりあえず$25以上の寄付でKickSat(スプライトを搭載するコンテナ船兼母艦みたいなもの)のパネルに名前が載り、$75以上でスプライトの模型がもらえるようなので、$300はちょっと……と思っている人はどうでしょうか。ちなみに、最初に$10,000以上の寄付をした人には、KickSatを展開しスプライトを放出するボタンを押す権利がもらえるそうです。
なお、一度打ち上げてしまった後は衛星軌道を回り続ける……なんてことはせず、すべてのスプライトは数日~数週間で大気圏に突入し、燃え尽きるとのことです。