もうずっと家に引きこもっているわけですが、それ自体は特に苦にならないものの、いい加減目に入るものにも変化が欲しくなってきます。ということで、以前から気になっていた「Atmoph Window 2」をレンタルしてみました。
Atmoph Window 2は、ようするに窓の形をしたスマートディスプレイ。部屋の中に窓を追加し、世界中の風景を……というコンセプトの製品です。
購入すると4万9280円。スマートフォンを買うことを考えれば安いとも言えそうですが、物が大きいだけに購入しても気に入らなかったり、飽きてしまうとダメージが大きそう。ということで、今回はレンタルサービスのレンティオを利用してみました。14泊15日で7000円ですが、もう一つの月額4800円で最低3か月プランで借りました。3か月以上ならいつでも返却可能(ようするに最低価格、1万4400円)。なお、12か月以上は返却不要。それ以前にも残費用を支払って買取できます。
関連:
[月額レンタル] Atmoph Window2 [Basic] – Rentio[レンティオ]
27インチのスマートディスプレイ
Atmoph Window 2自体は、1920×1080の27インチディスプレイ。 1.9GHzクアッドコア(ARM Cortex-A53)のCPUとRAM2GBを搭載しており、単体での利用が可能。というより、外部入力には対応していません。
本体上部に2つ、そしてディスプレイ全面を利用する振動スピーカーを備えており、風の音や小鳥のさえずり、波の音なども流れてきます。
床置きで自立するほか、背面に壁掛け用の穴もあり、簡単に取り付けられます。
なお、公式では石膏ボードにも利用できる「ハイパーフック かけまくり メタルフックWH 額縁用(直付金具対応品) HHT-26M-S2」の使用を推奨しています。
壁にピンの跡も残りにくいので、賃貸でも使えるかもしれません。
製品には壁掛け用のガイドが付属しているので、これを使えば位置合わせも簡単にできます。レンティオで借りた場合、このガイドは返却不要とのことです(最終的に破くことになるので)。
背面にACコードを挿しますが、このケーブルが底面から伸びて見えてしまうのは仕方がないところ。気になる場合はモールなどを利用して隠す方が良さそうです。
スケジュールで画像の変更にも対応
Atmoph Window 2、基本的には風景を流し続けることしかできません。一応、時計や週間天気などの情報もウェイジェットとして表示できますが、完全なおまけ機能です。
その風景に関しても、何点かはプリンストールされていますが、フルに利用するには、月額980円からのサブスクリプションに加入する必要があります(1か月は無料、入らなくても、風景を1本590円で購入もできます)。
サブスクリプションに入ると、ライブ映像の視聴も可能となりますが、まだあまり多くはなく、画質的にも劣っている(気がする)ので、ライブストリーミングを利用するメリットは感じません…。
設定から「オート」を有効にすると、各時間帯に合わせた映像に1時間毎に自動で切り替わります。
- 6:00 – 9:00 朝の風景
- 9:00 – 16:00 お昼の風景
- 16:00 – 19:00 夕方の風景
- それ以降 夜の風景
残念ながら1つの映像で時間の移り変わりを反映して…といったことはできません。これができると、より本物の窓っぽい気がするのですが、本物の窓の代替というより、様々な景色を楽しむことがコンセプトになっている製品なので、そこは仕方がないところでしょう。
ちなみに、最大3枚を横に並べての使用も可能。よりダイナミックな風景を体験できそうなので、設置するスペースが許すなら試してみたいところです。
また、基本的には点けっぱなしで運用する製品だと思いますが、夜間は夜の映像にしていても、それなりに明るいです。このため、夜、指定の時間になったらスリープし、朝の指定時間にONにするといった運用も可能になっています。
アプリの使い勝手はイマイチ
操作はすべて、本体のみで行えるのですが、いかんせんボタンが3つしかないインターフェースなので、面倒ではあります。このため、スマートフォンアプリからも操作が可能です。
ただこのアプリ、Atmoph Window 2の設定を変更できるものではなく、単にリモコンとして操作できるだけのもの。正直、使い勝手はよくありません。
なので、無理して使う必要はないと感じます。Atmoph Window 2の設定自体、初期設定以外、ほとんど触れる必要もないはずです。
波の音や風の音がうるさい、あるいはもっと聞きたいということで音量調整を行うことはありますが、本体から比較的簡単に行えます。また、2000円ほどで別売りのリモコンも出ているので、こちらを使う方がストレスはなさそうです。
気分転換にはなるかも
今のところできることは限られており、約5万円の価値があるかと聞かれると、若干微妙です。似たようなことは、Raspberry Piやセットトップボックスなどを利用しても作れそうな気はします。
とはいえ、購入後すぐに使えるのは大きな魅力。また、追加機能も現在進行形で開発されており、今後の展開に期待したいところです。
いずれにしろ、ふとしたタイミングで目をやると、普段とは違う景色が動いており、気分転換になるのは間違いありません。自宅作業の閉塞感を何とかしたいと思っているなら、試してみる価値はあると思います。