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抱きまくら型通信メディア「ハグビー」を使った呼吸法で睡眠の質が顕著に改善。東京医科歯科大の研究グループが発表

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東京医科歯科大学の藤原武男教授と政策科学分野の土井理美助教の研究グループは7月18日、 国際電気通信基礎技術研究所との共同研究で、抱き枕型通信メディア「ハグビー」を用いた就寝前の3分間の呼吸法によって、成人の睡眠の質が改善されるという研究結果を発表しました。

睡眠の質の改善に効果があるとされる呼吸法は、比較的簡単に個人で実施できるものの、自分一人で続けなければならず、楽しさがないことから継続が難しいという課題が合ったと指摘。そこで、ロボット人間工学から開発された抱き枕型通信メディア「ハグビー」を用いた就寝前の3分間の呼吸法を開発したとのこと。この呼吸法により、睡眠の質が悪いと報告する外来患者の睡眠の質が著明に改善されたとしています。

ポリスチレンミクロビースの詰まったハグビーには、スマートフォンを収納できるポケットが備えられています。スマートフォンをこのポケットに収納し、男性または女性の静かで心地よい声でガイドされる呼吸法(3秒息を吸い、1秒間息を止めて、4秒間息を吐く)を流します。被験者は、ハグビーを抱きしめつつ、ガイドに従って呼吸を行います。

研究に参加した外来患者67名(介入群(呼吸法を試したグループ):29名、対照群(呼吸法を試していないグループ):38名)を対象にピッツバーグ睡眠質問票という睡眠障害の程度を評価するツール(PSQI)で検証したところ、介入群の睡眠の質が2週間後から顕著に改善していることが示されました(スコアが低いほど睡眠の質が改善)。

なお、この検証では自殺リスクがある参加者や子供期の逆境体験の有無で効果の違いがあるのかも検証されましたが、それによると精神症状やそれにつながる潜在的な課題を抱える個人よりも、精神症状がない、もしくはあったとしても軽度の個人に対して、ハグビーを用いた呼吸法が効果的である可能性が示されたとのことです。

ハグビーを用いた呼吸法は、精神的症状の程度が比較的低い個人においてより効果的であり、精神科以外の医療機関に通院する患者を対象とした、非薬物治療として保険適用化を目指すことができるとしています。また、通院はしていないが睡眠に問題があると感じている個人を対象に(例えば、企業の福利厚生サービスとして)、簡便に個人で取り組める方法として発展させることが期待できるとのことです。

ガジェットなど好きなことをブログやWEBメディアなどに書いて生きています。ライター仕事は常に募集中

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