ファーウェイ・ジャパンが6月18日、完全ワイヤレスイヤホンの新モデル「HUAWEI FreeBuds 6i」を発売しました。価格は1万4800円。
HUAWEIは以前からオーディオ関連に強いメーカーのイメージがありますが、HUAWEI FreeBuds 6iもこれまでのモデルと同等、あるいはそれ以上に力の入ったモデルとなっています。
イヤホン性能、ANC性能が大幅アップ
HUAWEI FreeBuds 6iのデザインは、前モデルとなるHUAWEI FreeBuds 5iとほぼ同等。ぱっと見で区別するのは難しいと思います。
充電ケースもほぼ同じ。ただFreeBuds 5iのケースは小石をモチーフにしたマットな質感だったのに対し、FreeBuds 6iはシンプルなカラーのブラック(ややマット)、ホワイト(光沢仕上げ)になりました。
見た目はほぼ変わらないと言っても、イヤホン自体はもちろん進化しています。まず、ドライバーが10mmから11mmにアップ。性能は50%アップしているとのこと。
もちろん、今回もハイレゾ認定(LDAC)を受けています。
また、ANCの性能は100%向上と大幅にアップしました。フルレンジのノイズキャンセリングは平均27db。ノイズキャンセリングアルゴリズムは、演算能力が 240%向上しているとのこと。
ANCは人の声を遮断するのが苦手ですが、FreeBuds 6iではノイズフィルター構造と新しい防音イヤーチップによるパッシブノイズキャンセリングが強化されており、人の声にも強くなっています。
実際に試してみると、エアコンや洗濯機などのモーター音、作動音は綺麗に遮断します。そして人の声に関しては、完全に消えるわけではありませんが、ほとんど気にならない程度に減衰してくれます。
ノイズキャンセリングの強度は、スマートフォンアプリの「AI Life」から変更可能。通常は、周囲の環境に合わせて自動調整してくれる「ダイナミック」で問題ないはずです。
低音から高音までフラットな印象
肝心の音質ですが、低音から高音までかなりフラットな印象です。変にこもったりすることもなく、高音も非常にクリアに聞こえます。ただ、低音が少し抑え気味な印象も受けました。
アプリのサウンド効果(要するにイコライザ)で低音強調にしても、ずんずんと響いてくるような感じはありません。このあたり、いわゆるドンシャリ系の音が好きな人には物足りなく感じるかもしれません。
コスパがいい優秀なイヤホン
最近は、低価格でも優秀なイヤホンが各社から発売されていますが、HUAWEIのイヤホンは音質やANC性能で安定感があります。
個人的には、FreeClipやFreeBuds 5のような、「人と被らないデザイン」のイヤホンが増えて欲しいところですが、低価格ラインということを考えるとあまり冒険は出来ないのかもしれません。
ともあれ、1万4800円でこのANC性能とLDAC対応のハイレゾ音質が楽しめるなら、HUAWEI FreeBuds 6iは十分にコスパは高いと言えるでしょう。