Amazzonのオーディオブックおよび音声コンテンツ制作・配信サービスのAudibleが、聴き放題大賞作品が20万作品を突破したとのことで、6月24日からあらたなブランドキャンペーンを開始しました。
これに伴い、Audibleの現状や今後の展開などを説明する記者発表会を開催。4月に配信された「サファイア」を朗読した永作博美さんと著者の湊かなえさんの対談なども行われました。
20万件以上が聴き放題に
まずAudibleの近況ですが、2022年にコイン制から聴き放題制に移行した際には、聴き放題の対象は12万作品以上となっていましたが、2024年4月時点で20万作品を突破(日本語以外の作品も含みます)。
聴取時間は、2023年4月時点と2024年4月時点での比較では、55%増加。会員数も28%増加。
また、紙などでの出版よりも先に、Audibleで配信される「オーディオファースト作品」にも力を入れており、5月には「ナチュラルボーン・チキン(金原ひとみ)」「夜刑事(大沢在昌)」を配信、6月には「パンとペンの事件簿(柳広司)」「フェイクニュース時代の科学リテラシー超入門(竹内薫)」、7月は「リンダを殺した犯人は(伊兼源太郎)」、8月「死写会(五十嵐貴久)」「AI分析でわかったトップ5%社員の読書術(越川慎司)」などを配信予定です。
7月には、東野圭吾さんの人気シリーズ「加賀恭一郎シリーズ」の新作「誰かが私を殺した」が配信されることも発表されました。
クリエイターとの取り組みにも力を入れています。ようは俳優などを起用し、朗読してもらうというもので、7月には篠井英介さんが朗読する「鹿男あをによし(万城目学)」を配信予定。今冬には、多部未華子さん朗読の「ツバキ文具店(小川糸)」、岡山天音さん朗読の「1973年のピンボール(村上春樹)」、染谷翔太さん朗読の「羊をめぐる冒険(村上春樹)」などが配信予定です。
冒頭にあげた永作博美さん朗読の「サファイア(湊かなえ)」も、こうした取り組みの一環。永作さんは、声だけで登場人物を演じ分けなければならず、映像作品とはまったく違った難しさがあったと収録を振り返っていました。一方、著者の湊さんは、最初「自分で読めばいいのでは?」とオーディオブックに懐疑的だったとのこと。ただ、永作さんが朗読するサファイアを聞いて、オーディオブックの持つ魅力に気が付いたとのことでした。
ライトノベル、ビジネス書籍関連の充実
コイン制だった2021年当時でも、ライトノベル作品はジャンル別ランキングで3位と高い人気を得ていましたが、聴き放題制になった2023年には第2位と人気が上昇しています。ライトノベルの聴取時間自体も、2021年から364%増加しているとのことです。
こうしたことをうけ、ライトノベルジャンルにも力を入れていくとしており、6月には「ソードアートオンライン」シリーズの配信も始まっています。
ライトノベルと同様に、ビジネス・自己啓発ジャンルも上位になっています。イベントでは、8月に「AI分析でわかったトップ5%社員の読書術」をオーディオファーストで出版する越川慎司さんとAudible シニアディレクターコンテンツ宮川もとみさんの対談も行われました。
越川さんによると、仕事ができるトップ5%社員はオーディオブックを使って隙間時間にも読書を良くしているとのこと。ランニング中に聴いている人も多いとのことだったので、実際に1時間のウォーキングの最中に聴いてみたところ、初めは頭に入ってこなかったものの、気が付いたらウォーキングの間中、かなり集中して聴くことができました。ただ、騒音に悩まされるので、ANC付きのイヤホンは必須です。
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