Insta360が6月、アクションカメラの新モデル「Insta360 GO 3S」を発売しました。以前に紹介したInsta360 GO 3のアップデートバージョンで、あらたに4K解像度に対応したのが大きな変更点です。
そんなInsta360 GO 3Sをレビュー用に提供いただいたので、Insta360 GO 3と比較しつつ、レビューしていきたいと思います。
レンズガードが大型化したInsta360 GO 3 S
まずは外観から。といってもぱっと見の印象はInsta360 GO 3からほぼ変わってはいません。見た目で変わるのは、レンズガードが大型化したくらいです。
Insta360 GO 3S/GO 3は、この小さなユニットが本体。ディスプレイの付いたアクションポッドは、ディスプレイ+コントローラーのようなイメージで、GO 3とGO 3Sのアクションポッドは共通となっています。
アクションポッドは共通なので、Insta360 GO 3とGO 3Sを入れ替えても問題なく動きます。このため、Insta360 GO 3Sは、アクションポッドを含まない、カメラ本体の販売もあります。
Insta360 GO 3Sの新機能
Insta360 GO 3Sの大きな変更点は、なんといっても4K 30fpsでの撮影に対応したこと。Insta360 GO 3は、2.7K 30fpsまででした。
このほか、あまり目立ちませんが、大きな変更点としてズームに対応しました。Insta360 GO 3は、撮影時にズームができませんでしたが、GO 3Sは最大2倍ズームが可能です。
ズームは、画面右下のアイコンをタップすると1倍と2倍が切り替わりますが、アイコンの長押しでメニューが表示され、細かく倍率を調整できます。
ズームの様子は下記のような感じです。
このほか、Insta360 GO 3にはなかったと思うのですが、傾き補正という機能も追加されていました。水平を最大10度まで補正してくれるようです。
映像比較
ここからは、実際に撮影した動画を紹介します。せっかくなのでInsta360 GO 3とのサイドバイサイド比較です。
まず、Insta360 GO 3、GO 3Sとも2.7K 30fpsで撮影。全体的にInsta360 GO 3Sのほうが明るく、色が鮮やかな印象です。
続いて、Insta360 GO 3Sは2.7K 50fps、GO 3は2.7K 30fpsでの撮影。30fpsの場合とは逆に、GO 3Sのほうが色味が濃くなった印象。空の色などを見ると、若干ダイナミックレンジが上がっているようです。
最後にInsta360 GO 3Sは4K 30fpsで撮影、Insta360 GO 3は2.7K 30fpsで撮影してみました。解像度が違うのを合わせているので、単純比較は難しいですが、やはりダイナミックレンジはGO 3Sのほうが広い気がします。
Insta360 GO 3ユーザーはカメラのみ購入もOK
Insta360 GO 3のユーザーが買い替えるかどうかは、機能や画質にどの程度満足しているのかにもよります。「4Kは必要ない」「普段は1080pで撮影している」という場合には、あえて買い替える必要はないようにも思います。
ただ、Insta360 GO 3Sは、4K対応したという以外にも下記のような点がアップグレードしています。
- CPU演算能力が50%向上
- 新登場メガ広角FOV-歪みが少なく、より直線的、クリーンなエッジで、リアルな見た目を実現
- Dolby Vision対応– HDR技術により、ダイナミックレンジが拡大し、ディテールが向上
- 超滑らかスローモーション-1080pで最大200fps、2.7Kで最大100fpsで非常に滑らかな映像を実現
- 日本語での音声操作に対応
- AppleのFind Myネットワークに対応
これらの内容に魅力を感じるなら、買い替えもありでしょう。なお、Insta360 GO 3とGO 3Sは先に書いた通りアクションポッドが共通になっているので、Insta360 GO 3Sのカメラのみを購入可能です(Insta360 GO 3Sの利用には、アクションポッドが必須です)。
新規に購入する場合は、価格的にはInsta360 Ace Proと悩むことになりそうですが、Insta360 GO 3Sはカメラが分離できるということが大きな魅力。付属のアクセサリでペンダント的に使ったり、クリップで固定したりもできるので、利用できるシーンは広いです。
自分がどういった場所でカメラを使うのか、使いたいのかを考えると購入する機種が見えてきそうです。