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「ROG Ally X」レビュー 性能アップで駆動時間も倍増

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ASUS JAPANは、7月24日にポータブルゲーム機「ROG Ally X」を発売します。価格は、前モデルの10万9800円から少し上がって13万9800円。

今回、そのROG Ally Xを発売前に試用する機会があったので、簡単に紹介したいと思います。

XG Mobile非対応になったアドバンスモデル

ROG Ally Xは、ROG Allyユーザーからのフィードバックをもとに再設計されたアドバンスモデルという位置付け。CPUは前モデルから引き続き、Ryzen Z1 Extreamを搭載しますが、メモリは16GB(LPDDR5-6400)から24GB(LPDDR5X-7500)に増強。バッテリーも80Whに倍増されたほか、冷却システムも強化されています。

▲背面。グリップ形状とマクロボタンの形状が変わっています

それ以外の部分では、インターフェース回りが大幅に変更されています。とくに、XG Mobile用のポートが非搭載になったことが特徴でしょう。つまり、外付けGPUのXG Mobileは利用できません。

▲左から電源ボタン(指紋センサ兼用)、3.5mmジャック、microSDカードスロット、ボリューム、USB-C(USB 3.2)、USB-C(USB 4)

XG Mobileは、ゲーミングノートPC「ROG Flow」シリーズで利用できる外付けGPU。専用のコネクタを利用することで、PCI Expresss 3.0×8による広帯域な接続を実現しています。

ROG Allyには、このXG Mobile用のポートが搭載されており、自宅ではXG Mobileを接続してデスクトップ機並みの性能を実現。出かける際には取り外してポータブルなゲーミングPCとして利用するという使い方が提唱されていました。

▲ROG AllyはXG Mobileを接続可能でした

新モデルでXG Mobileを捨てるとは思いませんでしたが、そもそもXG Mobileが約40万円と相当に高いので、こうした使い方をするユーザーが少なかったということなのでしょう。

代わりに、USB-Cが2ポート(3.2と4)になったので、多くの人にとっては汎用性が増したと思います(XG MobileポートにもUSB-Cが付いていたので、実質的には変わりませんが)。

ベンチマークで性能チェック

せっかくなので各種ベンチマークの結果も見てみます。

ROG Ally Xは、ROG Allyと同様に動作モードを「Turbo」「パフォーマンス」「サイレント」で切り替えできます。今回は、Turboモード(電源接続状態でTDP 30W)とパフォーマンスモード(TDP 17W)で計測しています。

まずCINEBENCH R23の結果から。Turboモードで計測した結果は以下の通り。

  • マルチコア:11688ポイント
  • シングルコア:1628ポイント

CPU自体はRyzen Z1 Extreamで変わっていないので、スコア自体はROG Allyと同等です。

続いて、PCの総合性能を測る「PCMark 10」の結果。Turboモードの総合スコアは72300ポイント。こちらも、ROG Allyより若干高めですが、ほぼ同等と言えます。

次に3Dグラフィックスの性能をチェックする「3DMark」。こちらは比較のため、ROG Allyの結果も掲載しています。

見比べてみると、全体的にROG Allyよりもスコアがアップしています。これはメモリが増強されたのと、冷却効率の向上によるものなのかもしれません。

3Dゲームのベンチマークとしては重めな「FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION BENCHMARK(FF15ベンチマーク)」も実施。フルHD(1920×1080ピクセル)のフルスクリーン表示で軽量品質、標準品質、高品質をそれぞれ計測してみました。

▲FF15ベンチマークは、軽量品質なら「やや快適」。設定次第ですが、AAAゲームも問題なく遊べます

こちらも全体的にスコアがアップしています。とくにパフォーマンスモードのスコアが伸びていますが、これはTDPが17Wにアップしているためでしょう(ROG Allyは15Wでした)。

バッテリー駆動時間が大幅アップ

ROG Ally Xはバッテリー容量が40Whから80Whに倍増しました。ということで、バッテリー持ちに関して、PCMark 10のバッテリーベンチマークを「Gaming」シナリオで計測してみました。

結果は、パフォーマンスモードで2時間58分となりました。ROG Allyが1時間31分だったので、バッテリー容量通りにほぼ倍増となっています。

これだけ持つなら、出先での使用も十分実用的でしょう。持ち歩いて隙間時間に遊ぶ程度なら、モバイルバッテリーもいらないかもしれません。

XG Mobile所有者は買い替え非推奨も魅力的な1台

XG Mobileが非対応となってしまったので、ROG AllyとXG Mobileの両方を所有している人にとっては買い替えのメリットはほぼないでしょう。そのままROG Allyを使うべきだと思います。

ただ、XG Mobileを使っていなかったのであれば、買い替えも視野に入るでしょう。性能に大きなアップデートはありませんが、バッテリー持ちが倍増したのはモバイル機としては非常に魅力です。

もちろん、これからポータブルゲーミングPCの購入を検討しているなら、価格的にも性能的にも魅力的な1台です。

ガジェットなど好きなことをブログやWEBメディアなどに書いて生きています。ライター仕事は常に募集中

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