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Ryzen AI搭載のハイスペックノート「ASUS Vivobook S 14」レビュー

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ASUSは8月1日、Ryzen AIに対応するノートPC17機種を一挙に発表しました。「ASUS Vivobook S 14 M5406(M5406WA-AI9321W)」もその中の1台です。

CPUには、最新のRyzen AI 9 HX 370を搭載。メモリは32GB(LPDDR5X-7500)ストレージ1TB (NVMe M.2 SSD)で、ミドルクラスのイメージがあるVivobookとしては、かなりのハイエンド仕様になっています。

今回、そのASUS Vivobook S 14 M5406をお借りしたので、Ryzen AI 9 HX 370の性能も含めてチェックしたいと思います。

Copilot+ PCではないAI PC

これは私が勘違いしていたことなのですが、Ryzen AIが発表された際にCopilot+ PCに対応するということだったので、当然Ryzen AIを搭載したPCはCopilot+ PCなのだろうと思っていました。しかしながら、ASUS Vivobook S 14は(いまのところ)Copilot+ PCではありません。

なので、Copilot+ PC向けのRecallや、ペイントでのDesigner機能などは利用できません。この点は購入時に念頭に置いておく必要があります。

とはいえ、Ryzen AIを搭載しているので、いくつかのオンデバイスAI機能は利用できます。この辺りは後述します。

14型OLEDのASUS Vivobook S 14

ASUS Vivobook S 14 は、14型のOLEDを搭載するノートPC。公式サイトでは「ASUS Vivobook S 14 OLED」という表記です。

最近のOLEDシリーズと同様に、ディスプレイはASUS Lumina OLEDで、解像度は3K(2880×1800ドット)、リフレッシュレートは120Hzで応答速度は0.2msに対応。DisplayHDR True Black600やTÜV Rheinlandの各認証も取得しています。

ディスプレイ上部には207万画素のWebカメラを搭載(Windows Hello対応)。使用しない場合には物理的に塞げるプライバシーシャッターも搭載します。ただ、シャッターを閉めているとWindows Helloも利用できません。

▲Webカメラには物理シャッター搭載。ただ、シャッターを閉じるとWindows Helloも使えません

キーボードはオーソドックスな日本語配列。RGBバックライト対応です。ファンクション列こそ小さいですが、主要なキーはキーピッチ19mmを確保。適度な反発と相まって、非常に打ちやすいキーボードです。

▲キーボードはオーソドックスな日本語配列。右下にはCopilotキーもあります

タッチパッドは従来よりも40%大型化。スマートジェスチャー機能を搭載しており、左端を上下にスライドすると音量調整、上端を左右にスライドで早送りと巻き戻し、右端を上下にスライドで明るさ調整が行えます。

▲保護シートに操作が記載されています
▲スマートジェスチャーはMyASUSで無効にすることも可能

インターフェースは、向かって右側面にUSB 3.2 Gen 1 Type-A×2。左側面にHDMI 2.1、USB 3.2 Gen1 Type-C、USB4(DP Alt対応)、microSDカードスロット、3.5mmジャック。

▲向かって右側面(下)と左側面(上)

充電はUSB PDで行います。製品にはケーブル一体型の90Wアダプタが付属しています。

CPU、グラフィックともにハイパフォーマンス

ここからはベンチマークで実力を確認してみます。ASUS製品ではおなじみですが、Vivobook S 14もMyASUSアプリでファンモードの変更が可能です。今回は、すべてパフォーマンスモードで測定しています。

▲MyASUSでファンモードを変更可能

まずCINEBENCH R23ですが、マルチコアで「16133pts」、シングルコアで「1987pts」。マルチも十分に好スコアですが、シングルに至ってはCore Ultra 9 185HやRyzen 9 7940HSを軽く超えています。

▲CINEBENCH R23の結果
▲シングルコアでは、Core Ultra 9 185Hを超える「1987」を記録

続いて、PCの総合的な能力を測るPCMark10ですが、トータルスコアは「7108」。ブラウザ利用やアプリの立ち上がりなど日常的な作業のスコアである「Essentials」は「10431」、オフィス作業の「Productivity」は「10636」とそこそこ高いスコアになっています。写真や動画編集を伴う「Digital Content Creation」も「8785」あり、外部GPUに頼らなくても、ある程度の編集は出来そうです。

▲PCMark10

そしてグラフィック性能ですが、3DMarkの結果は下記の通り。比較としてRyzen 9 7940HS(Radeon 780M Graphics)のROG Flow X13のスコアも並べています。

全体的には、Ryzen 9 7940HS(Radeon 780M Graphics)のROG Flow X13よりもRyzen AI 9 HX 370(Radeon 890M Graphics)のVivobook S 14が勝るという結果に。

▲3DMarkの結果

ベンチマークとしては負荷が高めなFINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION ベンチマークの結果は、軽量品質で解像度1920×1080のフルスクリーン設定では「5788(やや快適)」、解像度を1280×720に落としたところ「8757(快適)」という結果になりました。ゲームの設定で解像度や画質を落とすなどの調整を行えば、大抵のゲームはプレイできそうです。

▲FF XVベンチマークの結果
▲解像度を落とせば快適にプレイできそう

バッテリー駆動時間は、PCMark10のバッテリーテスト(Gaming)では1時間27分という結果でした。今回は試しませんでしたが、Modern Officeでは7~8時間程度は持ちそうです。

▲PCMark10のバッテリーベンチマーク結果

AI機能は?

肝心のAI性能に関してですが、いまのところうまく計測する手段がなく、他と比べることができません。実際に生成AIなどをローカルで動かせばいいのかもしれませんが、そこまで活用している人は少数でしょう。ということで、残念ながらAIに関しては「すごいらしい」ということしかわかりませんでした。

▲Gekkbench MLでDirectMLを選択しても、NPUではなくGPUで動作します。そのうちにNPUを活用するベンチマークアプリの登場を期待したいところ

一応、AIを活用したアプリとしてStoryCubeもインストールされています。これは、AIを利用して写真を整理できるというアプリ。AIが人物別やシーン別などに写真を分類してくれます。

▲StoryCube

ただし、AIを利用できるのはローカルに保存した写真のみということで、別途GoogleフォトやiCloudなどのオンラインストレージを活用しているのであれば、あえて利用する意味は薄いです。

コストパフォーマンスに優れた1台

Stable Diffusionなど、生成AI関連の機能を使っていないのであれば、あえてAI機能の強さで選ぶ必要はないと思いますが、そこを差し引いてもグラフィック機能の強さなどは目も見張るものがあります。

普通に、日常使いのメインPCや軽めのゲーミングPCとしても十分な性能。今後、NPUを利用するアプリが増えてくると、さらに強みも増しそうです。

公式ストアでの価格も20万9800円とメモリ32GB、ストレージ1TBのノートPCと考えるとかなり安めな印象です。これからWindows PCの購入を考えているのであれば、かなりおすすめできるPCです。

ガジェットなど好きなことをブログやWEBメディアなどに書いて生きています。ライター仕事は常に募集中

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