Xiaomiは8月22日、2480円という低価格ながら、ANCに対応したワイヤレスイヤホン「Redmi Buds 6 Lite」を発売しました。最近は、1万円切りでANCやハイレゾ対応というイヤホンは増えていますが、2500円以下でANC対応というのは破格といってもいいでしょう。
ということで、思わず購入してしまったので、簡単なレビューをお届けします。
シンプルなカナル型イヤホン
Redmi Buds 6 Liteの見た目は、ステムが長めの割とよくあるデザイン。写真で見たときにはAirPods Proに似ているかと思いますが、実物を見ると一回り大きく、それほど似てはいません。
イヤーチップはS、M、Lの3サイズが付属。Mサイズがデフォルトで装着されています。
ステム部分をタップすることで、各種ジェスチャー操作が可能。専用アプリでカスタマイズもできますが、デフォルトでは下記の設定となっています。
左 | 右 | |
---|---|---|
1回タップ | – | – |
2回タップ | 再生/停止 | 再生/停止 |
3回タップ | 次の曲 | 次の曲 |
長押し | ノイズキャンセリング | ノイズキャンセリング |
充電ケースもシンプル。前面にインジゲーターLEDがあり、底面にUSB-Cポート。その隣にペアリング時に使用するボタンがあります。
バッテリー持ちは単体で最大7時間、充電ケース併用で最大38時間。10分の充電で最大2時間音楽再生が可能な急速充電に対応しています。なお、ワイヤレス充電には非対応です。
専用アプリでカスタマイズ可能
エントリークラスのワイヤレスイヤホンでは、コンパニオンアプリがないものも多いのですが、そこはさすがXiaomiというべきか、Xiaomi Earbudsアプリで各種カスタマイズが可能です。
Xiaomi Earbuds
Beijing Xiaomi Co., Ltd無料posted withアプリーチ
とはいえ、できることはノイズキャンセリングモードの変更と、イコライザ設定、ジェスチャーの設定くらい。ファームウェアアップデートなどもアプリ経由で行います。
ジェスチャーに関しては先にも書きましたが、左右別々に設定が可能。デフォルトでは設定されていない1回タップにも割り当てられます。
割り当てられるのは「前の曲」「次の曲」「音量アップ」「音量ダウン」「再生/一時停止」のみ。なお、長押しに関してはこれらの機能は割り当てられず、「ノイズキャンセリング」か「音声アシスタント」になります。ノイズキャンセリングの場合、選んだ3つの機能(最低2つを選択)のトグル動作になります。
イコライザーは「オーディオ効果」から設定可能。プリセットとして「標準」「高音強化」「低音強化」「音声増幅」が用意されており、「カスタム」を選ぶと自分好みに調整が可能になります。
ANC効果は十分、音質はそれなり
肝心の性能面ですが、売りであるANCは十分な性能です。40dBのANC性能ということで、すぐそばにあるエアコンの音や3Dプリンタの音を打ち消すこともできます。
ただ、強力すぎるので、人によっては圧迫感を強く感じるかもしれません。ハイエンドモデルのようにANCの効き具合を調整したりはできないので、この点が不満と言えば不満でしょうか。
音質面では、低音がやや強めながらフラットな印象。標準の設定では、中音域がややこもり気味な印象もあります。この辺りは、イコライザ設定でかなり変わり、「音声増幅」にするとボーカル曲がクリアに聴こえます。
対応コーデックはAACとSBC。エントリークラスのイヤホンとしては十分な性能で、ほとんどの人にとって、1万円程度のイヤホンと比べても大きな違いは感じられないでしょう。
同じく2480円だったRedmi Buds 4 Liteは、正直なところ安いだけで音質は二の次でした。
これに対してRedmi Buds 6 Liteは、音質に強いこだわりがあるユーザーが以外は他のモデルを選ぶ理由がないのではと思ってしまう程度には完成度が高いです。
特にこだわりはなく、とりあえずワイヤレスイヤホンが欲しいという人は、Redmi Buds 6 Liteは非常に魅力的な選択肢になりそうです。