バッファローは8月29日、法人向けNSA「TeraStation(テラステーション)シリーズ」のサービスとして提供しているリモート管理サービス「キキNavi」において、遠隔地からのNAS設定変更などが可能になるリモート設定機能を2024年9月下旬から提供開始すると発表しました。
NASのファームウェア更新で対応し、9月下旬に対応するのは、TS5020シリーズ、RS5010シリーズ、TS3020シリーズ。TS7010シリーズ、TS6000シリーズは後日対応となります。なお、OSにLinuxを搭載する型番が「TS」で始まるシリーズは、時期は未定ながら順次対応していくとのことです。
バッファローによると、中小企業の7割以上が、情シス担当者の在籍数が5名以下。また、約半数が情シス担当者の人数が業務量に対して十分だとは思っていないとのこと。こうしたこともあり、中小企業の約7割が情シス業務を外部委託しているとのことです。
ただ、業務委託を受ける保守管理のSIer側でも、4割以上が保守・管理担当者の人数が業務に対して十分だと思っていないとのこと。また、保守管理会社の半数以上がリモート管理サービスを利用していないという実態があります。
リモート管理を利用していない保守会社の6割以上が現地対応工数増により業務負担を感じているものの、リモート管理サービス導入の課題として、利用料金が高いことを挙げています。
こうした問題を解決するため、バッファローがキキNaviによるNASのリモート設定機能を提供します。キキNaviには、従来からリモート操作の機能がありましたが、できることはNASの再起動など簡易的なもの。これに対してあたらしいリモート設定機能では、ユーザー追加や共有フォルダ設定、バックアップ設定変更など、従来は現地でしか対応できなかった細かな設定変更もリモートで対応可能になります。
また、顧客への作業報告書として利用可能な、設定情報一覧の出力機能も追加されます。
このキキNaviに初めから対応する、小規模オフィス・SOHO向けのNAS「TS3030」シリーズが2024年10月下旬に発売されます。
2.5GbEに対応しており、2.5GbE対応のスイッチとあわせて利用すれば、通信速度が向上しスムーズなファイル操作や仕事のスピードアップに貢献できるとのこと。また、複数台のサーバーやクライアントが同時に接続しても安定した動作を実現しています。
想定ユーザーは、50名以下の中小企業や部門ファイルサーバー、小規模拠点のファイルサーバー、情シス不足で運用管理を委託する中小企業、PCのバックアップストレージなど。