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ANC搭載インナーイヤー型イヤホン「Xiaomi Buds 5」レビュー ヘッドトラッキング対応など価格の割には多機能

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Xiaomi Japanは10月10日、ノイズキャンセリング搭載のインナーイヤー型ワイヤレスイヤホン「Xiaomi Buds 5」を発売しました。価格は1万1480円。

今回、レビュー用にチタングレーをお借りしたので、使ってみた感想をお届けします。

インナーイヤーだけどANC対応のXiaomi Buds 5

Xiaomi Buds 5は、インナーイヤー型のワイヤレスイヤホン。これまでのXiaomiのイヤホンは、Redmiシリーズを含めて少々やぼったい(そこらにあふれている中国製メーカーと似たり寄ったり)デザインでしたが、Xiaomi Buds 5はこれまでになく、スタイリッシュな印象です。

ステムが長めのよくあるデザインではありますが、そのステムとドライバー部分がシームレスにつながっているデザインで、なかなかに美しいです。こう言っては何ですが、ちょっとHUAWEIっぽいデザインという印象も受けました。

ステムにはタッチセンサーが搭載されており、つまむことで各種操作が可能です。上下にスライドで音量調整も行えます。

装着感はとても良好。インナーイヤーなので、人によっては収まりが悪いなどがあるかもしれませんが、個人的にはまったく問題ありません。

充電ケースもスタイリッシュ。蓋を開けたときに落ちそうな感じですが、マグネットで張り付いているので、蓋を開けたままでも、軽く振ったくらいでは落ちることはありませんでした。

▲チタングレーのケースは指紋が目立ちます
▲ふたを開けると落ちそうですが、マグネットで張りつくので、意外と大丈夫です

ANCの効きはそこそこ 外部音取り込みは非対応

インナーイヤー型でありながらANCを搭載するXiaomi Buds 5ですが、ANCの効き具合に関してはそれなりです。低音の騒音(モーター音など)は程よく消してくれますが、完全に無音というほどではありません。

反面、ANC特有の圧迫感や閉塞感はまったく感じません。

▲ステムが短めなので、音量操作は難しい

ただ、残念ながら外部音取り込みには非対応です。一応、周囲の騒音レベルに合わせてノイズキャンセリングの効き具合を調整する「アダプティブノイズキャンセリング」がありますが、そこまで効いている感覚はありません。ANCは、「多少聞きやすくなる」程度に考えていた方が無難だと思います。

音質は十分 ヘッドトラッキング付き3Dオーディオに対応

肝心の音質ですが、インナーイヤー型ながら力強い低音が心地よく、中高音域もクリアに聴こえます。コーデックは、SBC、AAC、aptX Lossless、aptX Adaptive、LC3に対応。

専用アプリ「Xiaomi Earbuds」で、イコライザ設定も可能です。

Xiaomi Earbuds

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イコライザは、「Harman AudioEFX」「音声増幅」「高音強化」「低音を減らす」「クラシック」の5つのプリセットのほか、「カスタム」で好みの設定を行うことも可能です。

また、比較的低価格な製品でありながら、3Dオーディオに対応。頭なの動きを追跡するヘッドトラッキングも行えます。正直なところ、スマートフォンでヘッドトラッキングを有効にしてもあまり有用性は感じませんが、タブレットで映画を視聴するような場合には、没入感がアップするかもしれません。

録音機能を搭載

Xiaomi Buds 5には、このほかにもいくつかの面白い機能が搭載されており、その1つが録音機能です。

イヤホンでボイスメモが残せるというもので、デフォルトではイヤホンを2回つまむと録音開始、もう一度2回つまむと停止します。

いったん、イヤホン側に保存され、それをスマートフォンに移すと再生が可能になります。試してみたところ、高音質というわけではありませんが、メモとしては十分といったところです。

ANC付きインナーイヤーが欲しいならあり

ANC付きのインナーイヤー型イヤホンは、ほかにも「SOUNDPEATS Air5」などいくつかあり、Xiaomi Buds 5だけが特別というわけでもありません。最近では、AirPods 4もANC付きがあります。

価格的にも、驚くほど低価格というわけではなく、音質やANC性能も価格なりというのが正直な感想です。

それでも、スタイリッシュなデザインと、この価格帯では珍しい3Dオーディオや録音機能を搭載するなど、特徴的な部分も多くあります。

カナル型が苦手で、ANC搭載のインナーイヤー型イヤホンの購入を考えているなら、検討する価値がある製品だと思います。

ガジェットなど好きなことをブログやWEBメディアなどに書いて生きています。ライター仕事は常に募集中

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