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Xiaomi Japanは9月末、「Xiaomi Type-C イヤホン」を発売しました。780円という低価格で、一部では話題になっていた製品です。
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ただ、使用した人のレビューをみると、割と散々な様子。とりえず何かのためにカバンに放り込んでおくといいかも、という程度の評価が多いです。
ところで、最近では100均でもUSB-Cの有線イヤホンが販売されています。さすがに100円ではなく、ダイソーでは550円(税込み)ですが、何かのためにカバンに放り込んでおくなら、こちらでも十分な気がします。
ということで、Xiaomi Type-C イヤホンとダイソーのイヤホン、どちらがより優れているのか、簡単に聞き比べてみました。
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Xiaomi Type-C イヤホン
まずはXiaomi Type-C イヤホンのチェックから。カラーはブラックとホワイトがありますが、今回はホワイトを購入しました。
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オーソドックスなカナル型のイヤホンで、低価格製品には珍しく、交換用のイヤーチップも付属しています。サイズはS/M/Lの3種類で、Mが装着済みです。
ケーブルは、サイトの説明では「もつれにくく、優れた耐久性」とありますが、よくある安っぽいケーブルです。
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リモコンユニットは右側のケーブルの途中にあります。ボリュームのほか機能ボタンがあり、1回のタップで再生/停止、2回で次のトラック、3回で前のトラックです。
なお、特にマニュアルには記載がありませんでしたが、iPhoneでは、長押しでSiriが起動します。Android(Pixel 9 Pro)では長押しは機能しませんでした。
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リモコンの裏側にマイクを搭載。控えめにMiのロゴがあり、ここが唯一Xiaomiっぽいところです。
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肝心の音質ですが、ネットで見たレビュー通り、低音がかなり強く、中高音域はモゴモゴと籠った印象です。ボーカル曲を聴くには向いていないでしょう。ただ、低音の迫力だけはあるので、ゲームとか映画とかを見るのにはいいのかもしれません。
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ダイソーイヤホン(カナル型)
ダイソーのイヤホンは、カナル型(Type-Cイヤホン マイク付き 003)とインナーイヤー型(リモコンマイク付き USB Type-C イヤホン)を購入してみました。どちらも550円。カナル型はもう1種類あったのですが、そんなに購入しても仕方がない気がしたので見送り。
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まずカナル型から。どうということはない、オーソドックスな形状です。なお、交換用のイヤピースは付属していません。
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リモコンは、左右のコードが分岐するY字の付け根に配置。ボリュームと機能ボタンがあり、機能ボタンは1回タップで再生/停止、2回タップで次のトラック、3回タップで前のトラック、長押しでSiriの起動です。Android(Pixel 9 Pro)では長押しは機能しませんでした。
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音質は、低音がやや強めながら、全体的にはフラットな印象。中高音域も決してクリアというわけではありませんが、Xiaomiのイヤホンよりも通りがいいです。
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ダイソーイヤホン(インナーイヤー型)
ダイソーのカナル型イヤホンも、よくある形状。似てしまうのは仕方がないのかもしれませんが、AppleのEarPodsのパクリ製品などに近い印象です。
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リモコンは、右側のケーブルの途中に配置。こちらの操作も他の2機種と共通で、機能ボタンの1回タップで再生/停止、2回タップで次のトラック、3回タップで前のトラック、長押しでSiriの起動。やはり、Android(Pixel 9 Pro)では長押しは機能しませんでした。
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インナーイヤー型ということもあり、低音は弱め。中高音域も弱めですが、比較的クセがなくイコライザーなどでいじると化けそうな気もします。ただ、音量がかなり大きめなので注意が必要。
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持ち歩くならダイソーのインナーイヤー
結局どれがいいのかですが、かなり好みの問題な気もします。主にゲームや映画で使うというのなら、Xiaomiのイヤホンは迫力があって良さそうです。
音楽も楽しみたいんだということであれば、ダイソーのカナル型のほうが向いていそうです。ただし、イヤピースのサイズが限られているので、耳に合わないと追加の出費が必要になります。
個人的にはダイソーのインナーイヤーが着け心地がよく、予備で持ち歩くならこれだと思います。
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余談
引き出しを漁っていたら、AKGのUSB-Cイヤホンが出てきました。昔の海外版Galaxyに付属していたイヤホンです。
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ケーブルは編み込み被覆で絡まりにくく、音質も上々。今回比較した3機種とは雲泥の差があります。昔はこのレベルのイヤホンが付属していたのですね……。
コストダウンや環境問題のために付属されなくなってきましたが、スマートフォンの価格は上がる一方なので、せめてイヤホンをまた同梱するようにしてほしいところです。