一時期は、Wear OSの新バージョンリリース時には、対応デバイスとして真っ先に名前が挙がっていたMobvoi。ただ、FosillなどがWear OSから撤退するなど、Wear OS自体が下火になったこともあってか、最近では名前を聞かなくなってきていました。
そんなMobvoiから、Wear OS 4を搭載したスマートウォッチ「TicWatch Atlas」が10月末に発売されました。価格は4万9999円。
製品を提供いただき、1か月ほど使用しているのですが、Wear OSを搭載している割にはバッテリー持ちも良く、なかなかに気にっています。
一通りのレビューはITmediaで書いたので、そちらもぜひご覧ください。
その後も使い続けているわけですが、その中でいくつか分かったこと、気になることがあったので、追加で紹介します。
ワークアウトの自動検出
まず、ワークアウトの自動検出機能。ウォーキングやランニングを始めると、自動で計測が始まるというものです。
TicExerciseの設定で有効無効、開始・終了時の通知の有無、計測する運動(ウォーキング、ランニング、サイクリング)を指定できます。
運動の自動計測は他のスマートウォッチにもよくある機能ですが、TicWatch Atlasは、計測が始まるのがとにかく早いです。前のレビューでは2~3分で始まると書きましたが、1分もかからずに計測が始まったこともありました。
これだけ早いと誤検出も増えそうですが、誤検出したところでとくに問題はない気がします。むしろちょっとした外出、移動が運動としてカウントされるので、より正確な運動量を把握できるのではないでしょうか。もっとも、そうした目的なら歩数だけわかればいい気もしますが。
ただ、自動計測は信号待ちでちょっと止まったりすると終了してしまうこともあるので、ちゃんと記録を取りたい場合は手動で開始したほうがいいです。
ストレスは設定しないと自動計測しない
1か月使っていて、そういえばストレス計測ってまったくされないなと思っていたのですが、初期設定では連続計測がオフになっているようです。
手動で計測することはもちろんできますが、そんな面倒なことをする人は少ないでしょう。初めから連続計測をオンにしておいて欲しいところですが、バッテリー持ちが悪くなるのでデフォルトではオフにしているようです。
必要な場合には、TicHealthの設定からオンにすることが可能です。
ストレスなんて気にしないという人は、引き続きオフのままで構いませんが、ヘルスケアにまつわるデータはできるだけ取得しておきたいという人は、自動計測をオンにしておいたほうがいいでしょう。ちなみに私は、ストレスを測ってもその後の対処ができないのでオフのままです。
バッテリーの不具合?
これは不具合なのか何なのか、再現する条件がわからないのですが、バッテリーが急速になくなるということが2回ほどありました。
1回目は就寝中。寝る前には40%程度あったのですが、起きたときにはバッテリー切れで電源が落ちていました。TicWatch Atlasは、バッテリー残量が5%になると、自動でエッセンシャルモード(スマホ連携などはできないけれど、ヘルスケアモニタリングは利用できる機能。Wear OSは終了し、ディスプレイもFSTN液晶表示のみとなる)に移行するのですが、それも行われていなかったようです。
2回目は別日の夜。17時頃確認した時にはバッテリー残量が30%以上あったものの、22時頃にシャットダウンしてしまいました。このときもエッセンシャルモードへは移行していません。
どちらも装着したままの状態だったので、気づかないうちに画面が押されて何かが動いていた、画面が付きっぱなしになっていたなどの可能性は否定できませんが、他のスマートウォッチでは経験したことがないので、TicWatch Atlasに起因した問題のような気はしています。
Wear OSでもバッテリー持ちを重視したい人にはピッタリ
バッテリー持ちがいいスマートウォッチは、HUAWEIやXiaomi、Amazfitなどからも発売されていますが、TicWatch AtlasはWear OS搭載という点が最大の魅力。Google Playやウォレットも利用可能です(Suicaは使えません)。
バッテリー持ちは重視したいけど、Wear OSがいいという人にはピッタリなスマートウォッチでしょう。