OPPOが、白銀比の11.4インチAndroidタブレット「OPPO Pad Neo」を発売しました。価格は4万4800円。
OPPOの白銀比タブレットといえば、2023年にもフラッグシップのOPPO Pad 2が発売されていますが、OPPO Pad Neoは後継モデルというわけではなく廉価版。SoCがMediaTek Dimensity 9000からHelio G99に変更。RAMも8GBから6GBに変更となっています。
今回も貸出期間が短く、じっくりとは弄れていないのですが、主にディスプレイ周りに関してチェックしてみました。
11.4インチの持ちやすいタブレット
本体サイズは255×188×6.9mm、重さ約538gで片手で持つには少々きつく感じるサイズ感。ベゼル幅は4辺とも10mmほど。
ディスプレイは11.4インチのLTPSで、解像度は2408×1720ピクセル、リフレッシュレートは最大90Hz。ディスプレイの四隅には丸みがついているタイプです。
背面には800万画素のカメラを搭載。なお、フロントカメラも800万画素です。正直なところ、タブレットの背面カメラで写真を撮りたいという人は少ないと思うので、QRコードを読み取れるぐらいの最低限の性能にして、出っ張りをなくしてもらえたらと思っています。
画面分割が使いやすい白銀比
白銀比(7:5)は、紙でいうA版と同じ比率。このため、二分割しても左右の画面の比率は7:5が保たれます(A4を半分にするとA5になるのと同じ)。
ビジネス文章を表示する場合には、使いやすいかもしれません。
また、マンガの見開きも綺麗に表示できます。表示エリアは235×168mmなので、コミックに多い新書サイズ(176×113mm)を広げた感じに近くになります。
反面、YouTubeや動画などの16:9のコンテンツを表示すると、上下に黒い帯が入ってしまいます。もちろん、画面幅に合わせて拡大表示もできますが、左右が切れてしまうのが悩ましいところです。
性能はローミドル
そんなOPPO Pad Neoですが、性能のほうは、Helio G99にRAM 6GBのローミドル。GeekBench 6の結果はシングルコアが697、マルチコアが1890、GPUテストは1424。3DMark Wild Lifeは1329という結果でした。
少し触った感じでも、反応がもっさり気味なので、ゲームなどには向かないでしょう。
電子書籍や資料表示などに向いていそうなタブレット
ごく短い時間での評価なので、使い込んでいくと意見が変わってくるかもしれませんが、文章の表示やちょっとした修正、マンガを含む電子書籍の閲覧やウェブブラウズなどに使いやすいタブレットという印象です。
正直、ゲームは論外ですが、動画視聴に関しては画面サイズを活かしきれない部分はあるものの、しばらく見ていると意外と気にならなくなっていきます。
白銀比に魅力を感じるなら、手に取ってみる価値はあると思いますが、単に安いタブレットが欲しいだけならもっと他の選択肢もあります。
正直、ちょっと中途半端になっている印象なので、個人的には、もっと割り切った性能で白銀比の安価なタブレットを出してくれないかなぁという気はしました。