
安価で高コスパなオーディオ製品を手掛けるEarFunが、同社初のオープンイヤー型イヤホン「EarFun OpenJump」を発売しました。価格は8990円で、形状記憶合金フックやLDAC対応など、なかなか魅力的なスペックです。

最近はソニーやBose、Ankerなど大手メーカーもオープンイヤー型に力を入れており、市場が急拡大中。オープンイヤー型は耳を塞がないので周囲の音が聞こえ、安全性や長時間装着での疲れにくさが魅力です。家事や仕事をしながらの「ながら聞き」にも最適です。
軽量設計で快適な装着感
EarFun OpenJumpは、見た目はよくあるオープンイヤー型の形状です。フックを耳の裏にかけ、イヤホン本体を耳介に押し込む構造です。片側7.8gと非常に軽るいので、ほとんど違和感はありません。

また、イヤーフック部分には形状記憶合金を採用しており、非常に柔軟性が高く、耳の形に合わせて自由に角度調整が可能。個人差のある耳の形状にもしっかりとフィットします。丸1日装着し続けてみましたが、圧迫感や痛みはほとんどありませんでした。

なお、耳に痛みを感じる場合は、フックを伸ばすことで圧力を緩めることができるとのことです。
イヤホン本体の円形部分がタッチセンサーになっており、タップや長押しで各種操作を行えます。操作はデフォルトでは下記の通り。この操作はコンパニオンアプリで変更も可能です。
操作 | 左ユニット(L) | 右ユニット(R) |
---|---|---|
1回タップ | 音量を下げる | 音量を上げる |
2回タップ | 再生/一時停止 | 再生/一時停止 |
3回タップ | 前の曲 | 次の曲 |
2秒長押し | 音声アシスタント | 音声アシスタント |
バランスの良い音質
14.2mmウール複合ダイナミックドライバーを搭載し、EarFun独自の低音増強技術により、深みのある重低音を実現しています。

低音域は十分な迫力があり、中音域のボーカルも明瞭で抜けが良く、歌詞もクリアに聞き取れます。高音域はやや抜け感が控えめですが、ドンシャリ系の刺さるような高音ではないので、長時間のリスニングでも疲労感が少なく、ジャンルを問わず心地よく音楽を楽しめるバランスの良いチューニングです。

対応コーデックはSBC、AAC、LDACで、ハイレゾ音源も高音質で楽しめます。マルチポイント接続にも対応していますが、LDACとは同時使用できません。音質重視か利便性重視かで使い分けることになります。
なお、専用アプリEarFun Audioから、イコライザー設定も可能です。
イコライザー設定は、プリセットは、デフォルト/Rock/Pop/Country/R&B/Classical/Jazz/Electronic/Dance/Hip-Hop/Metal/Blues/Soul/Hits/Latin/Natural/ボーカル強化/ボーカル減少/低音ブースト1/低音ブースト2/低音ブースト3/高音ブースト1/高音ブースト2/高音ブースト3/低音を弱める1/低音を弱める2/低音を弱める3/高音を弱める1/高音を弱める2/高音を弱める3、の30種類が用意されています。
このほか、自分好みの調整も可能。聴こえ方をテストして最適なイコライザ調整を行う適応イコライザもあります。

音漏れは予想以上に少ない
オープンイヤー型で最も気になる音漏れについては、予想以上に抑えられています。特別な音漏れ防止機能はありませんが、形状設計が巧妙で音が効率よく耳に届くよう工夫されているようです。
ただし、オープンイヤー型なので大音量では音漏れします。外部の音がダイレクトに聞こえるため、騒がしい場所ではつい音量を上げがちになるので、この点は注意が必要です。
バッテリー持ちは、LDACオンで最大8時間、LDACオフで最大11時間の再生が可能。充電ケース併用で最大42時間再生でき、10分の急速充電で2時間使用できます。

オープンイヤー入門に最適
EarFun OpenJumpは、音楽に完全没頭したい人には物足りないかもしれませんが、手頃な価格で質の高いオープンイヤー体験を求める人、長時間装着でも疲れにくいイヤホンを探している人、「ながら聞き」したい人には理想的な選択肢ではないでしょうか。
特に「オープンイヤー型を試してみたい」という人にとって、EarFunの価格帯は魅力的。高価な製品を購入する前のお試しや、1日中イヤホンを装着する在宅ワーカーにもおすすめです。コストパフォーマンスの高さで定評のあるEarFunらしい、実用性と音質のバランスが取れた一品です。
ちなみに、EarFunの保証は18か月と長めですが、ユーザー登録をすると6か月延長され、24か月保証となります。
関連:
EarFun 6ヶ月保証延長 | 製品の登録