今年も庭の姫沙羅が芽吹きだしました。我が家の狭い庭に植えたのが2006年6月のこと。それからもうすぐ6年、植えた時には1mちょっとだった背丈もいまや3m超となりました。
この姫沙羅、沙羅の木と言われる夏椿にそっくりだけど葉も花も小ぶりなため「姫」が付きました。その沙羅の木こと夏椿、お釈迦様が入滅する際に四方にあったという沙羅双樹はこの木のことだと思われて沙羅の木と呼ばれるようになりましたが、実際には全く別の種であることがわかっています。ちなみに「祇園精舎の鐘の声〜」で始まる平家物語で登場する沙羅双樹は夏椿のことのようです(本物の沙羅双樹はインドから東南アジアにかけて分布しています)。
そんなわけで沙羅双樹とは縁もゆかりもないのにうっかり姫沙羅なんて名前が付いてしまったこの木ですが、自然の状態では15mほどの高さになるのだとか。日当たりの悪い小さな庭ではそこまで大きくなることはないと思いますが、あと2〜3年もすれば2階の窓からも眺めることができるようになりそうです。