Halliday AIグラスレビュー|グリーン単色ディスプレイとプロアクティブAI搭載の新型スマートグラス【Makuake先行販売中】【PR】

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最近は各メーカーから様々なAR/XRやAIグラスが登場していますが、また1つ、新たなAIグラスが登場します。「Halliday AIグラス」が、Makuakeで先行予約販売を開始しました。価格は、初日限定32.1%オフの5万9790円から。

Halliday AIグラスは、1月に開催されたCES 2025で披露され、その後KickstarterやIndiegogoで先行販売されていた製品。見た目はごく普通の眼鏡ですが、右側フレームの内側に小さなディスプレイを搭載しているのが特徴です。今回、実際に使用する機会を得たので、その使用感をレポートします。

普通の眼鏡にしか見えない外観

Halliday AIグラスの見た目はシンプルな眼鏡そのもの。ツルがやや太めではありますが、外から見てAIグラスだとはまずわかりません。

▲正面からは普通の眼鏡にしか見えません
▲ツルはやや太め

最大の特徴となるディスプレイは、小さなディスプレイ「DigWindows光学モジュール」を搭載していること。このディスプレイ、見え方は3.5インチ相当となっています。

▲ディスプレイ部は、左右にスライドして瞳孔間距離にあわせられるほか、上下に向きも変えられます

ディスプレイを搭載するAR/XR、AIグラスは、眼鏡ユーザーの場合、裸眼だと画面が見えないということも多いのですが、Halliday AIグラスはディスプレイを回転することで焦点距離を変えられます。私は中程度の近視(SPH:-4.0D)ですが、問題なく調整できました。-8.5D~+2.5Dの範囲で調整できるとのことです。また、水平・垂直にも移動でき、視野を微調整することが可能です。

ディスプレイの表示はグリーン1色のシンプルなもの。最近リリースされた、MetaのRay-Ban Displayなどのカラー表示と比べると見劣りするのは間違いありませんが、その分、バッテリー持ちが良く、12時間以上持ちます。

▲撮影が難しいのですが、実際にはもっと鮮明です
▲充電はツルの先端にあるUSB-Cポートで。独自のマグネット端子などではないのがありがたい

度付きレンズの課題

ディスプレイがフレームの内側にあるため、レンズ部は通常の眼鏡と変わりません。このため、比較的自由に度付きレンズに交換可能です。

ただし、残念ながら公式に度付きレンズのオプションは用意されていないので、自分で交換可能なショップを探す必要があります。今回は試していませんが、おそらく、JINS辺りなら対応してくれるのではと思います(持ち込みフレームでの交換で、7700円~)。

度付きレンズの作成は、この手のデバイスを購入する上での非常に高いハードルになります。レンズ交換できなかったことを考えて、購入を控えるということも実際にあります。デバイスメーカーには、ぜひ国内の眼鏡ショップと提携、あるいは事前に協議をするなどして、度付きレンズを作れる場所を確定しておいてほしいところです。

AIグラスとしてできること

肝心の「何ができるか」ですが、現状では以下の機能を利用できます。

▲ディスプレイ内に表示されるメニュー

リマインダー

リマインドしたい内容、例えば「山田さんに電話する」というメッセージを登録し、そのメッセージを表示したい時刻を設定しておくと、時間になるとディスプレイにメッセージが表示されます。メッセージの登録はスマートフォンのアプリからも行えます。

▲リマインダはアプリ上からも登録可能です

チートシート(プロンプト提示)

プレゼンテーション時などに便利な機能で、あらかじめ話す内容などを登録しておき、画面上にそれを表示しておくというもの。登録はスマートフォンアプリから行います。

ただし、ディスプレイを見るときは、目線が右上を向いてしまうので対面で使うと「あいつ、頻繁に変なとこ見てるな」と思われる可能性があるので注意が必要です。

▲ディスプレイを見るときは、どうしても目線が上に行きます

翻訳

これはそのまま、翻訳をリアルタイムで表示するという機能です。あらかじめ、元言語と翻訳する言語を設定しておく必要があります。自分の言葉を翻訳することはできないので、日常会話向きとは言えませんが、英語のプレゼンテーションを聞いたりする場合には便利かもしれません。

なお、認識した文章とその翻訳は、アプリ上からもリアルタイムに確認できます。

録音メモ

これもそのままの機能です。スマートフォンのレコーダーアプリやAIボイスレコーダーのように利用できます。録音中に重要箇所をタグ付けすることも可能です。この機能自体にディスプレイはほとんど関係ありませんが、録音内容はスマートフォン上で文字起こしが可能です。

▲音声は、言語を指定して文字起こし可能。文字起こし精度はかなり高めですが、固有名詞には弱い傾向

リアクティブAI

対話型AIのような使い方ができるモードで、音声で質問をすると、その回答が文字で表示されます。

ただし、現状ではあまり多くの内容は回答できず、すぐに「申し訳ありませんが、そのトピックについてはコメントできません。公式の情報源を参照してください」と表示されてしまいます。

プロアクティブAI

この機能がHalliday AIグラスの大きな特徴だと思います。簡単に言ってしまうと、常にAIが聞き耳を立てていて、会話の中に出てくる内容について、コメントしてくれるというもの。

例えば、お店の名前が出てきたら、どこにあるのかや定休日などを表示したり、地名だったらどういった場所なのかを表示したりという感じです。

リアクティブAIは、「質問」→「応答」、「質問」→「応答」という感じのやり取りになりますが、プロアクティブAIは、こちらが意図して質問しなくても次々に情報を提供してくれるという点が異なっています。

メディア再生、電話応答

このほか、スマートフォンで再生しているメディアのタイトルを表示、再生/停止、次のトラック/前のトラックを操作できる「音楽」、着信応答が可能な「電話」メニューがあります。

オーディオグラスとしても利用可能

Halliday AIグラスにはスピーカーとマイクも搭載されているので、Bluetooth接続のオーディオグラスとしても利用できます。ただ、オーディオデバイスとして作られているわけではないので、音質はそれなりといった感じです。また、特に音漏れ対策はされていないので、音漏れはします。外出先で音楽を聞く用途には向かないでしょう。

高度な機能を使うにはクレジットの消費が必要

翻訳やプロアクティブAIなど、使い方次第ではかなり便利になりそうですが、1つだけ注意点があります。

これらのAI機能のいくつかには、クレジットの消費が必要になります。クレジットを消費する機能は以下の3つ。

  • 高度な翻訳機能(通常の翻訳機能は無料)
  • プロアクティブAI
  • 音声メモの文字起こし(録音自体は無料)

毎月の無料クレジットも用意されるので、ヘビーユーザーでなければ無料で使い続けることもできるかもしれません。

なお、リアクティブAIが無料でプロアクティブAIが有料の理由ですが、プロアクティブAIなどはOpenAIなどのAIを利用しているためと思われます。

例えば、リアクティブAIで「去年の日本の国民一人当たりのGDPは?」と質問しても「申し訳ありませんが、そのトピックについてはコメントできません。公式の情報源を参照してください」と回答しますが、プロアクティブAIでは「2024年の日本の国民一人当たりのGDPは、約32,498.15米ドルです」と回答してくれました。

▲左がリアクティブAIでの回答。右がプロアクティブAIの回答

現状でも便利だが、今後のアップデートに期待

実際に使ってみた感想としては、翻訳や音声メモ、プロアクティブAIは便利な反面、反応が遅く”間”が出来てしまうことがちょくちょくありました。特に翻訳に関しては、少し遅れてまとめて翻訳されるようなこともあり、ちゃんと反応しているのか不安になることもあります。この辺りのレスポンスがもう少し改善してくれると、より使いやすくなる気がします。

ただ、このレスポンスに関してはメーカーも認識しているとのことで、今後も製品の改善に努めていくとのこと。近いうちに改善されるかもしれません。

冒頭にも書いた通り、カラーディスプレイを搭載するハイエンドモデルと比較してしまうと見劣りはしてしまいますが、その分安価なのも特徴の一つ。カメラも搭載していないので本体も軽く、普段使いでも問題なく利用できます。

AIグラスに興味はあるけれど高額なハイエンドモデルには手が出ない、という方や、プロアクティブAIという新しい体験を試してみたい方には、Halliday AIグラスは良い選択肢となるでしょう。Makuakeでの先行予約販売は期間限定なので、気になる方は早めのチェックをおすすめします。

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