
2025年5月に紹介した、AIボイスレコーダーにもなるイヤホン「viaim RecDot」。そのviaimから、新モデル「viaim OpenNote」が登場しました。
詳細レビューはテクノエッジで書いているので、そちらもあわせて見ていただければと思います。ここでは、テクノエッジで書ききれなかった細かい点について触れていきたいと思います。
オープンイヤーになったviaim OpenNote
最初に、viaim OpenNoteについて簡単に触れておきます。見た目どおりオープンイヤーのワイヤレスイヤホン。Shokz OpenFitに似たデザインですが、イヤーフックはこちらのほうがやや固めな印象です。
ただ、全体にフェイクレザーで装飾されており、見た目のラグジュアリー感は高めとなっています。

Bluetooth 5.3接続で、対応コーデックはSBC/AAC/LHDC。Hi-Res認定も受けており、音質はなかなか良好です。普段使いのイヤホンとしても問題なく利用できます。
マルチペアリングにも対応しており、PCとスマートフォンで同時に接続して使うこともできます。ただ、一般的なマルチペアリングは「先に再生しているデバイスが優先」ですが、OpenNoteは逆で「後から再生を始めたほうが優先」されます。
便利そうではあるものの、スマートフォンに通知があるたびにPCでの再生が停止するのでちょっと面倒です。
3つの録音モード+リアルタイム翻訳
viaimシリーズの特徴である録音機能に関しては変更はなく、以下の3つのモード+リアルタイム翻訳があります。
- 通話録音:文字通りに通話を録音するモード
- オーディオ/ビデオ録音:スマートフォンで再生している動画やポッドキャストなどの音声を録音するモード
- 現場録音:イヤホンのマイクを使って周囲の音を録音するモード
- リアルタイム翻訳&録音:スマホのマイクで録音し、翻訳した文章をイヤホンで再生するモード
現場録音は、カナル型のRecDotだと装着したままでは使いづらく、ケースに入れた状態での録音がメインとなっていました。これに対してオープンイヤーになったOpenNoteは、装着したままでも問題なく録音が可能。使い勝手が大幅に向上したと感じます。代わりにケースでの録音ができなくなりましたが、とくに必要はないでしょう。

リアルタイム翻訳&録音は以前にはなかったのですが、アップデートで現在はRecDotでも使えます。

ただ、使い勝手はかなり微妙。スマホで音を拾い、それをリアルタイムで文字起こし。それをリアルタイムで翻訳。その翻訳文章をイヤホンで再生という流れになるので、タイムラグがひどいです。
PCで英語のYouTubeを再生し、その音を使って試しましたが、翻訳された音声が流れるまでに20秒近いラグがありました。対面では、そもそもこちらが英語を話せないと会話が成立しないので、Google翻訳などの会話モードを使った方がレスポンスがいい気がします。
最大3言語混合の文字起こしに対応
以前は、複数言語が混じった文字起こしは苦手でしたが、現在はベータ版としてですが、最大3言語が混ざった文字起こしに対応しています。
まだ3言語は試せていませんが、日本語と英語が混ざった文字起こしは、特に問題なく処理できました。会議などで2〜3言語が混じるケースはそこまで多くないので、日本語+英語の混在が問題なく処理できるだけでも十分実用的です。

なお、多言語の文字起こしは現在ベータ版として無料で提供されていますが、将来的には有償になる可能性もあるそうです。
要約機能は弱め
viaimのアプリは、多言語の文字起こしに対応したりと少しずつ機能が増えています。文字起こしの精度に関しても、他のAIレコーダー系のサービスと遜色はありません。
ただ、要約機能などは、正直今一つ。フォーマットとして「箇条書き形式」「段落形式」を選べるくらいで、PLAUDのようにテンプレートを選んだり、複数の視点からまとめたりといったことはできません。

とはいえ、これは使い方次第でしょう。私の使い方だと、viaimに限らず、PLAUDなども含めて要約を使うことはほとんどありません。基本的には、文字起こしした内容をNotebookLMに入れたり、ChatGPTなどに渡して使用しています。
なので、文字起こしの精度さえあれば、その他の機能に関しては特に気にはなりません。
普段使いもできる録音対応イヤホン
オープンイヤーになったことで常に装着しておくことができ、気軽に録音を開始できるようになったのは大きなメリットです。
最近は録音頼りで、メモを取ることもほとんどしなくなったので、AIボイスレコーダーを持ってくるのを忘れた!ということがなくなる「viaim OpenNote」は、個人的には理想的なデバイスです。

