
XREALが12月1日に発表した新型XRグラス「XREAL 1S」と「XREAL Neo」。発売は1月下旬の予定ですが、一足早く実機をお借りしたので発表会場ではよくわからなかった部分などをじっくりと確認してみました。
XREAL 1S
まず、気になっている人もいそうな気がするインサートレンズについて。One Proとは互換がありませんが、Oneとは互換があるとのことです。Xreal Oneから買い替えるなら、インサートレンズの製作費は抑えられます。なお、XREAL Eyeも取り付け可能です。
次に解像度と視野角について。XREAL 1Sは、視野角は52°とXREAL One Proの57°よりも狭いですが、XREAL Oneの50°よりは広くなっています。ただ、XREAL One Proと見比べても、視野角の差は感じません。スクリーンをフルで活かすような使い方をしていると気になるのかもしれませんが、動画を見たりゲームをしたりする限りでは、気にする必要はなさそうです。

また、XREAL 1Sは解像度が片眼1920×1200ピクセルと、XREAL One/One Proの1920×1080ピクセルよりも縦に広くなりましたが、こちらに関しても気にならないというか、違いを感じることはありませんでした。
取り外し可能なフレーム(デタッチャブルフレーム)も、XREAL One/One Proと互換があります。このデタッチャブルフレーム、公式には交換フレームが販売されないのですが、3Dデータは公開されており、3Dプリント可能なモデルなども作られています。少なくとも、XREAL OneあるいはOne Proを持っている人がXREAL 1Sを購入すれば、青いフレームは手に入ることになります(もちろん、その逆も)。

一番気になる3D変換について。勘違いしている人がいるかもしれないので簡単に説明しておくと、従来モデルでも利用できるSBS(Side-by-Side)形式(左右に分割した2つの映像を表示する形式)ではなく、映像をリアルタイムに解析して3D化しています。
片目でみると立体感はなくなるので、視差を利用しているみたいです。見え方としては、往年の3DSのような雰囲気。映像だけでなく、スマートフォンやPCデスクトップのアイコンなど、あらゆるものが立体的に見えます。アニメなどもかなり自然に3Dで見ることができ、なかなか面白いです。
それ以外の機能に関しては、XREAL One/One Proと横並び。電子調光機能も備えています。
XREAL Neo
XREAL Neoは、スマートフォンやPC、Nintendo Switchなどの映像ソースを入力しつつ、そちらへの給電およびXREALシリーズを接続することができるというアシスタントツール。

本体から伸びているケーブルは、スマートフォンやPC、ゲーム機などの映像ソースとの接続用。1万mAhのモバイルバッテリーで、このケーブルから接続した機器を最大40Wで充電が可能です。

ケーブルの上側にあるのはXREALデバイスとの接続用ポート。反対側には、XREAL Neoの充電ポートがあり、こちらは60Wでの急速充電に対応しています。


MagSafe互換のマグネットを搭載しているので、スマートフォンの背面などに貼り付けられますが、ワイヤレス充電を行うことはできません。
また、背面にスタンドがあり、スマートフォンに貼り付けた状態で、机上に置くこともできます。付属のマグネットリングを利用すれば、Switchなどの背面に貼り付けることも可能です。

また、Switch 2に接続した場合、ドック不要で映像出力が可能になっています。

XREAL One ProからXREAL 1Sへの買い替えは、正直なところ必要ないと思います。3D変換も今後のアップデートで対応するかもしれないとのこと。ただ、XREAL Oneは3D変換には対応しないということなので、こちらからなら買い替えはありでしょう。
とはいえ、3D変換以外の機能に関してはほとんど差がないので、来年登場するかもしれない「XREAL 1S Pro」やAndroid XR対応の「Project Aura」を待ってもいいかもしれません。
XREAL Neoに関しては、Switch 2を使っているなら購入する価値はあると思います。それ以外に関しても、XREAL使用中でもスマートフォンを充電できるのは便利です。

