電脳中心買物隊のブログで、「台風レベルがT8になったとき、香港ではどのようなことが起こっているのか」というエントリーがアップされていました。T8とはシグナル8のことで香港における台風警報のレベルです。レベルは5段階あり、
- シグナル1:警戒準備段階
- シグナル3:強風警告段階 幼稚園が休園、マカオなどへの船便が欠航
- シグナル8:暴風シグナル 学校、商店、オフィスなどがクローズ、公共交通機関ストップ
- シグナル9〜10:香港中心部を直撃し被害が大きくなると予想される場合に発令
ということになっているようです(シグナル2、4〜7は欠番)。なお、現在香港では13年ぶりにシグナル10が発令されたようです。
日本では直接シグナルに相当するものはありませんが、強風警報、大雨洪水警報などがかろうじで該当するかもしれません。ただ、これらの警報にはなんら拘束力はないので、台風直撃だろうとなんだろうと休みになる会社は少ないですよね。なかには早退を推奨したりしている会社もあるようですが、多くは「台風すぎるまで会社にいろ(もちろんサービス残業な?)」という感じじゃないですかね。もちろん通勤時に台風が直撃していようが関係ありません。
香港でのシグナルが公共機関のストップやオフィスのクローズなどの実行力を持てるのは、香港という狭い地域に限定しているからということができると思います。日本でこれをやったら、範囲はどこまでなのかが曖昧で混乱するのが必至です(それ以前にオフィスや市場クローズ時の損失を誰が保証するのだという経済活動中心の論理が展開されそうです)。
それでも、警報発令時(発令の準備段階)には帰宅を促すとかの強制力が欲しいと思います。特に学校が早退や休校になった場合、共働きだとどちらかがやっぱり会社を早退したり休んだりしなければいけないし。日本では共働きで子供を育てるのはなかなかに難しいですねぇ。