Wiredに「FairPhone」という端末についての記事がありました。
iPhoneを製造する中国フォックスコンの工場の労働環境が劣悪で自殺者も出ているという話は度々話題にあがりますが、Appleに限らずどこのスマートフォンメーカーも似たような状況で、高価なハイエンドスマートフォンを組み立てているのは低賃金の未成年なんて話も伝わってきます。
そんな現状を憂い、なんとかしようというプロジェクトが「FairPhone」です。
設計、原材料の調達から、組み立て、販売まですべてをオープンにし、社会的弱者を低賃金で働かせるようなことがないよう、あらゆる面で公平公正な端末を目指しているようです。
主なスペックは下記。
- OS:Android 4.2 (カスタムUI搭載)
- プロセッサ:Mediatek 6589 1.2 Ghz クアッドコア
- RAM:1GB
- ディスプレイ:4.3インチ Dragontrail Glass
- 解像度: qHD(960×540)
- ストレージ:16GB + microSD(最大32GB)
- サイズ:123 x 64.5 x 9.8mm
- 重さ:165 g
- カメラ:8MP/1.3MP
- バッテリ:2000mAh(取り外し可能)
- Dual SIM
- GSM850/900/1800/1900MHz WCDMA 900/2100MHz
スペック的にはハイエンドではありませんが、決して低いわけでもないですね。ただサイズの割に重いのはなんでだろう?
Fairphone: Buy a phone, start a movement from Fairphone on Vimeo.
価格はVat込みで€325(約43,000円)(Vat抜きで€268,60、約35,000円)。残念ながら日本への発送は行っていないようです。受注性で受注が5000台を超えてから生産開始。発売は秋を予定しているとのことです。
スペックから考えるとやや高いかな?という気もしますが、端末の性質を考えると仕方がないですね。もっとも、「高い」けれど「仕方がない」と考えてしまう消費者の思考こそを変えていかなければいけないのでしょうね。