スターバックスがシリコンバレーの一部店舗でワイヤレス充電サービスを開始すると発表しました。
スターバックスでは昨年末にボストンエリアの一部店舗でワイヤレス充電サービスを試験提供していましたが、これを拡大することになったようです。
ワイヤレス充電というとまっさきに日本で普及しているqiを思い浮かべてしまいますが、スターバックスが選んだのはqiとは互換がないPMA(Power Matters Alliance)の規格。Duracell Powermatの製品を採用しています。
日本ではqiにソニーやパナソニックなど日本企業が多く参加していることもあり、qiが支配的ですが、北米ではスターバックスやAT&TがPMAを支持しておりPMAに傾きつつあるようです。ちなみに欧州ではいまのところqiが優勢は気がします。ワイヤレス充電の規格としてはもうひとつ、SamsungとQualcommが中心となっているA4WPがありますが、こちらはまだ製品は出てきていません。
そんな3つの規格に参加している主要メンバーを並べてみました。
規格 | WPC(qi) | PMA | A4WP |
---|---|---|---|
主要メンバー |
ノキア アスース デンソー ファーウェイ ソニー パナソニック 東芝 モトローラ NEC HTC RIM LG PowerKiss Samsung |
LG NEC RIM AT&T ZTE スターバックス PowerKiss Samsung シャープ ファーフェイ HTCNEC |
Samsung intel Qualcomm HTC LG SanDisk |
メンバーは順不同で私が気になったところだけをピックアップしています。なお、メンバーとして名を連ねてはいませんが、GoogleはPMAに協力しています。
こうして見ると、結構掛け持ちしているところも多いです。Samsungは全てに顔を出していますが、これは販売地域によって仕様を変えるためな気がします。
いまのところがまだ混沌とした状態ですが、AT&TやGoogle、スターバックスといったパワーのある企業がPMAを推しているので、徐々にPMAに傾く可能性はあります。
Appleがどこを担ぐかによってパワーバランスが大きく変わりそうですが、Appleのことなので独自に規格化しそうな気がするなぁ。
(via engadget)
(source PR Newswire)