市場調査会社のkantar worldpanelが9月まで3か月間の欧州各国での各モバイルOSの市場シェアを発表しました。
それによると、欧州の5か国(イギリス、ドイツ、フランス、イタリア、スペイン)ではAndroidのシェアが71.9%と支配的で、iOS 14.6%、Windows Phoneが9.8%と続きます。昨年同時期と比べると、Androidは4.2%アップ、Windows Phoneは5.2%アップとなっていますが、iOSは2.3%ダウンという結果です。
国別ではイタリアで初めてWindows Phone(13.7%)がiOS(10.2%)のシェアを上回っています。他の国でもiOSがシェアを落とし、Windows Phoneが増加しているという傾向ですが、唯一スペインではiOSもシェアを伸ばしています。ただし、スペインではAndroidが90%で、iOS(4.8%)とWindows Phone(3.7%)がBlackberryやその他(Symbian?)のシェアを奪い合うという感じです。また、イギリス、ドイツではAndroidを含むWindows Phone以外がシェアを落としています。
ただ、欧州外の米国、オーストラリアではiOSのシェアが高いです(Androidには及んでいませんが)。このあたり、欧州に強く北米では弱いという以前のNokiaそのままで面白いですね。Windows Phoneのシェアというより、Nokia(のLumia)のシェアと言っても過言ではないのでしょう。
そんなわけで、欧州ではWindows Phoneが急伸してますね。まだまだAndroidには及ばないものの、総合でiOSと逆転する日も近いかもしれません。結構前から「2015年にはiOSとWindows Phoneのシェアが逆転する」という予想が出ていましたが、意外と実現しそうな勢いです。
iPhoneは完全なハイエンド思考、裕福層狙いのマーケティングなので、スマートフォンがある程度普及している現状ではシェアの伸びは期待できないでしょう。それでもアーリアダプタ層を抑えているので影響力は強いままだと思いますけど。
(via リンゲルブルーメン)
(source kantar worldpanel)