MWCでは2K(2560×1440,qHD)ディスプレイを採用したフラッグシップ機が各社から発表される、なんて噂もありましたが、ふたを開けてみれば各社のフラッグシップはFHD(1920×1080)のままでした。
これについて、Digitimesが2Kディスプレイ製造の歩留まりの悪さが原因だと伝えています。
2Kディスプレイを採用したスマートフォンとしてはVivo Xplay 3Sが発売されています。これは6インチで画素密度は490ppi。AU Optronics (AUO) がディスプレイを供給しているそうです。
いまのところ500ppi以下であればなんとか大量生産ができるようですが、500ppiを超えると一気に歩留まりが悪く、供給量が安定しないとのこと。たとえば5.5インチだと538ppiとなります。
このため、大量に出荷が見込まれる大手メーカーのハイエンド機ではもうしばらく採用はされず、2Kディスプレイに手を出すのはあまり数が出ない中国メーカーのハイエンド機が中心になるだろうということです。
確かに現時点で2K採用が確定しているのは発売済みのVivo Xplay 3S、19日に発表があるOPPO Find 7ぐらいです。ほかにはMeizuのMX4が2Kを採用するという発表をしています。
LGDとJDIがそれぞれ2Kディスプレイの生産ラインを立ち上げているようですが、量産可能になるのは今年後半になる見込み。このため、各社ハイエンド機が2Kディスプレイを採用するのは年末になりそうです。
もっと一気に採用が進むのかと思っていたのですが、いろいろ難しいんですね。
(source Digitimes)