現在、携帯キャリア各社はそれぞれ、通信速度の理論値をアピールしていますが、実際に使ってみるとそんな速度がでることはなく、遅いと感じることもあります。
注意書きでベストエフォートと書かれていますし、時間や場所によって異なる実測値を広告に載せるのも大変なので理論値ベースで宣伝するのは仕方がないにしても、「800MHzだから速い」とか意味不明な謳い文句であおっているのも事実です。
そんな状況をなんとかしようと、総務省が共通の基準で実際に通信速度を測る実証実験を今秋に行うそうです。
統一した基準を作るのが目的だそうで、各社の「なんとなく速そう」というイメージ先行の広告を抑制するのが狙いみたいですね。
全国で15都市程度の計約1500か所で、総務省が送信したデータを受信するという方法で速度を測るとのことなので、実際にスマートフォンなどを使った通信速度とはまた違った内容になるのかもしれませんが、「このあたりではどこのキャリアがどの程度の速度がでる」というようなものは可視化できるかもしれません。
今秋というのがいかにもお役所的な気がしなくもないですが、まずはこういう取組が始まることを素直に喜びたいですね。
(source 読売新聞)