米スターバックスが、ボストンやシリコンバレーの一部店舗で実施していたワイヤレス充電サービスを全米の店舗に拡大すると発表しました。サンフランシスコのベイエリアを皮切りに2015年中に全店舗への導入を目指すということです。
米スターバックスがボストンに続きシリコンバレーの一部店舗でワイヤレス充電サービスの提供を開始 – Dream Seed
欧州やアジアでも1年以内にパイロット店舗でサービスを開始するということです。
ワイヤレス充電というと日本ではqiを思い浮かべますが、米スターバックスが採用しているのはqiとは互換のないPMA(Power Matters Alliance)の規格。Duracell Powermatの製品を採用しています。
日本にいると、なんでそんなマイナーな規格を?ということになりますが、実は北米ではqiよりもPMAのほうが優勢で、GoogleもPMAに協賛していたりします。
一方でqiは欧州やアジアで優勢となっています。これにSamsungとQualcommが立ちあげたA4WPという規格もありなかなかに複雑です。ただ、A4WPについては、qi(WPC)とPMAの両方に互換をもたせるという話もあるのでそれが本当なら最後に生き残るのはA4WPかもしれません。
ちなみに各団体の主要メンバーは下記のようになっています。
規格 | WPC(qi) | PMA | A4WP |
---|---|---|---|
主要メンバー |
ノキア ASUS デンソー ファーウェイ ソニー パナソニック 東芝 モトローラ NEC HTC RIM LG PowerKiss Samsung Qualcomm Verizon |
LG NEC RIM AT&T ZTE スターバックス PowerKiss Samsung シャープ ファーフェイ HTCNEC Qualcomm |
Samsung intel Qualcomm HTC LG SanDisk |
スターバックスが全米店舗にPMA規格の充電を採用すると、PMAの普及が一気に進む可能性がありますが、さて、どうなるのでしょうね?