5月末にモニターとしてお借りしていたプライベートビエラのお試しアフター座談会に参加してきました。
録画対応のプライベート・ビエラをブロガーお試しキャンペーンでお借りしました – Dream Seed
当日はPanasonicの開発者の方々も大阪からこられていて、開発にまつわる裏話的なことも聞くことができました。
まずはプライベート・ビエラという名称について。
ポータブルテレビの開発はもともとはDiga(レコーダ)のオプション的な位置づけだったそうで、そのために名称もDigaモニターやDiga+などDigaブランドでの展開でした。それとは別にビエラブランドの小型テレビもあったりしてブランドが良くわからない状態に。
なお、当初の開発名は「iDiga」だったそうです
その後、ブランドを統一しようということで、プライベート・ビエラの名称に統一。現在はこの名称で販売されています。
名称はビエラになりましたが、開発はビエラ部隊(TV開発チーム)ではなく、現在もDiga部隊(レコーダ開発チーム)が行っているとのこと。
今年で3代目となるプライベート・ビエラですが、初代と比べると指名買いしてくれるお客さんが増えているとのこと。他に競合のない、オンリーワンな製品になりつつあるようです。
後半は座談会で、実際にモニターした方々の使い方や改善してほしい点などの話がでていました。
防水仕様ということで、多くの人がお風呂で使っていたようです。私も主にお風呂で使っていたのですが、標準オプションになっているお風呂の壁に取り付けられるアタッチメントは使わずに、風呂蓋の上に載せて使っていました。このため、風呂蓋の溝にはまってしまって角度が安定しなかったりすることも。これは他の方も言っていました。いっそのことカメラの三脚用のネジを開けてしまい、スタンドは好きなものを使ってもらえばという案もでていました。
他に多かったのが、朝、情報番組やニュース番組を見るのに身支度の場所に持ち運べるのがいいという意見も。これは「へー」っと思ってしまいました。私自身、朝にテレビを見るという習慣がなくなってもう10数年になるので、そこまでしてテレビをみたいかという感じなのですが、習慣にしている人には重要なことなんでしょうね。
他には録画したものをもモニターごと持ち出したい、録画したものを外からネット経由で見たいという意見や、メーカーが想定していたキッチンでの使用は置く場所がないので使えないという意見、ブラウザも載せているものの解像度が低く、まったく実用的ではないという厳しい意見もありました。
プライベート・ビエラの開発にはユーザの声がかなり反映されているということなので、このあたりの意見も吸収して次の製品に活かされるんじゃないでしょうか。
最後に個人的に思うことを。現在はそれなりに好調ということですが、この分野は今後厳しくなっていくのかなという気がしています。
レコーダがあって持ち運べるモニターあってどこでもテレビを見れるという構成は、家電ではオンリーワンかもしれませんが、コンピュータ・ネットワーク製品に目を向けるとnasneをはじめいろいろと製品が登場しています。Galaxy Noteなどに搭載されているマルチウィンドウ機能を使えばテレビを見つつ、Twitter、Facebookなども可能です(フルセグ搭載のスマートフォン、タブレットも登場していますが、あれらは論外。お風呂の中では映りません……家によるけどね)。
こういったものに対抗するアプローチとしてはレコーダー機能に特化して、モニター部はタブレットなどを使用できるようにする方法と、余分なものはそぎ落としテレビ機能だけに特化する方法がありますが、後者だと面白くないというかこれからの時代、先がないですね。
おのずと前者の傾向にいくと思いますが、そもそもレコーダチームが開発している製品なのだから、その部分を強みとして他社との差別化を図っていくのがいいんじゃないでしょうか。
素人の勝手な意見ですけどね……。