左右もワイヤレスになった完全ワイヤレスイヤホンというと最近ではEARINがメジャーになってきましたが、Earin同様に左右ワイヤレスでありながらさらに多機能となっているThe Dashが届きました。
もともとはKickstarterで出資募集していたプロジェクトで、もとの出荷予定は2014年10月でしたが、大幅に遅れたものの無事世に送りだされました。
基本機能
スマートイヤホンと名乗るだけあって非常に多機能です。
- スマートフォンとペアリングしてBluetoothイヤホンとして使用可能
- マイク内蔵でスマートフォンへの着信にそのまま応答可能
- 4GBのストレージを内蔵し、単独で音楽プレーヤとして利用可能
- 歩数、心拍を計測可能なアクティビティトラッカ機能
とくにマイクは骨電動マイクを装備し、クリアな音声を送信できるそうです。また、この手のイヤホン、ヘッドセットを付けていると外部の音が聞こえづらいという問題もありますが、外部の音を拾ってイヤホンから流す透過機能も備えており、至れり尽くせりという感じです。
写真レビュー
そんなわけでさっそく写真レビューから。
まずは外装ですが、やけにゴツイです。
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ゴツイ、デカイ
なんでこんなに大きいのだろうかと思ったら、なんとパッケージそのものがマニュアルになってました。
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パッケージがマニュアル
そんなこと言いつつ、中に紙のマニュアルもあるんでしょ?と思ったら、なかった。マニュアルは本当にパッケージにあるだけでした。
中身は、本体のほか充電ケースとサイズ違いのイヤーピース、USBケーブル。
そして、ランニング等で使うことを想定しているためか、紛失防止のために左右のユニットを繋げる紐がついてます。親切ではあるんだけど……。
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左右はワイヤレスだけど紛失防止に紐がついてます
イヤーピースはXS、S、M、Lの4つが付属(XSは最初から装着済み)しています。XSは普通の形状ですが、それ以外はユニット全体を包み込む専用設計です。
ユニット本体。表面がタッチパネルになっており、各種操作をタップやスワイプで行います。
赤、オレンジ、グリーン、ブルーの4色LED内蔵でバッテリ残量やステータスを表示します。
耳に着けたときのフィット感は良好です。Earinはイヤーピースで支える構造でしたが、Dashはユニット全体で支える感じですね。
充電ケースに入れるとこんな感じ。このケースもかなり大きいです。2200mAhのバッテリ内蔵で、The Dashを5回充電できるとか。The Dash自体で3~4時間ということなので、実運用では2日~3日は持ちそうです。
せっかくなのでEarinと並べてみました。Earinよりも一回り大きいです。
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Earinと比較
充電ケースに至っては一回りどころではありません。これでスマートフォンなんかも充電できると面白かったんだけどなぁ。
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充電ケースには金属カバー付き
機能は左右で別々
非常に多機能なThe Dashですが、その機能は左右で別々に割り振られています。まず右側のユニットですが、音楽再生やヘッドセット機能などいわゆる普通のBluetoothヘッドセットとしての機能が割り振られています。これらの機能を使うだけなら専用アプリは不要で、普通にスマートフォンとペアリングを行えば使用することができます。
左側ユニットはアクティビティトラッカ機能で、これを使うには専用アプリから接続する必要があります。
最初、このアプリからの登録ができなかったのですが、ファームをアップデートしたらできるようになりました。
先ほども書いた通り、アクティビティトラッカの機能を使わないのであれば、専用アプリは不要です。ちなみにその場合でもちゃんと音は左右のユニットからステレオで再生されます。
音質は良好
肝心の音ですが、音に詳しいわけではないのですがEarinと比べると抜けがよく、Earinで感じた籠った感じもなく非常に良好だと思います。また、Earinで動画を見るときに微妙に気になった遅延もまったく感じません。
The Dashはもともとapt-Xに対応する予定でしたが、チューニングの結果、apt-Xがあってもなくても変わらないという結論に達したということで、apt-Xには非対応となっています(SBCとAACに対応)。この決定にはKickstarterのコメント欄でも賛否両論あったのですが、いまのところなくてもよかったのかなと思っています。
9で販売中
アクティビティトラッカ機能については実際に着けて運動してみないとなんとも言えませんが、ざっと調べた限りでは取得したデータはどこにも連携・記録されていない感じです。なにか見落としてるのかな?
そんな感じのThe Dashですが、Kickstarterのキャンペーンはとっくに終わっているもの公式サイトで販売中です。価格は$299。これもそのうちEarinみたいに日本で販売されたりするのかな?