今年はうるう年、そして今日は4年に1度の2月29日。なのですが、Googleのロゴがウサギになっていたのでなんでだろうと思ったら、英語ではうるう年のことをLeap Year(飛び超える年)と呼ぶのだそうです。飛び跳ねるからウサギなんですね。
なぜLeap(飛び飛び越える)?
でもなんでLeap Yearなのでしょうか?普通に考えると2月29日が1日増えるだけで飛び超えてはないですよね。
これには諸説あるようですが、「曜日を飛び越えるから」という理由が有力なようです。
どういうことかというと、普通の年は例えば3月1日が日曜日なら、翌年の3月1日は月曜日というように曜日が一つずつずれていきます。しかしうるう年の場合は間に2月29日余計になるため、去年の3月1日が日曜だったけど、今年は火曜日のようにそれ以降の曜日を1つ飛び越えてしまうのです。なので飛び越える年、Leap Yearとなったとか。
2月29日生まれの人は4年に1度しか歳をとらないのか?
2月29日に生まれた人はうるう年にしか誕生日が来ないから、4年に一度しか歳をとらないという話をよく聞きます。まぁ、冗談半分の話ではあるのですが、実際にはどうなのでしょうか?
実は日本の民法では、歳を取るのは「誕生日前日の午後12時(24:00)」ということになっています。
民法の「暦による期間の計算」(第143条第2項)で下記のように定めています。
週、月又は年の初めから期間を起算しないときは、その期間は、最後の週、月又は年においてその起算日に応当する日の前日に満了する。ただし、月又は年によって期間を定めた場合において、最後の月に応当する日がないときは、その月の末日に満了する。
この「起算日に応答する日の前日に満了する」ということに基づき、年齢も誕生日の前日に満了する(前日の24時に満了するので、それ以降はプラス1歳)という解釈になっているそうです。当日の0時ではなく、前日の24時という解釈がポイントですね。
なので2月29日生まれの人は、前日の28日24:00に歳をとるので、ちゃんと毎年歳を重ねることになるわけです。
4月1日生まれの人は学年が1つ上になる
この期間の計算ですが、単純に2月29日生まれの人も毎年歳をとるという話だけではなく、割とメジャーな弊害も生んでいます。それが4月1日生まれの人が一学年上になるという問題です。
小学校に上がるのは、「満6歳に達した翌日以降の最初の学年のはじめから」という規定があり(学校教育法17条)、例えば4月2日が誕生日なら、7歳の誕生日を迎える年の4月1日から小学校に入ります。ここでのポイントは「満6歳に達した翌日」です。4月2日生まれなら、前日の4月1日24時に満6歳に達するので、その翌日は4月2日。それ以降の最初の学年のはじめは翌年の4月1日となり、「小学生になるのは7歳の誕生日を迎える年度」という一般的な話になります。
しかし4月1日生まれの人は、満6歳に達するのが3月31日の24時。その翌日は4月1日で「最初の学年のはじめ」がこの4月1日、つまり6歳の誕生日となっています。このため、4月1日生まれの人は、4月2日生まれの人よりも学年が1つ上になってしまうのです。
つまり、ある学年を構成するのは4月2日~翌年4月1日生まれの人、ということです。4月1日~翌年3月31日じゃないのが、なかなかに面倒ですね。