米国では昨年10月から開始された広告が表示されない有料サービス YouTube Redが今年中に日本でも開始されると日経ビジネスが報じています。
YouTube Red
日経ビジネスの取材に対して、YouTubeのスーザン・ウォジスキCEOが明らかにしたということですが、2016年中に有料サブスクリプションのYouTube Redを日本国内でも開始するということです。
広告が表示されない代わりに有料
YouTube Redは、動画の最初や途中に表示される広告がで表示されない代わりに月額$9.99(米国の場合)がかかる有料サービスです。ただ、YouTube Redに加入するとGoogle Play Musicの定額利用サービスも使えるので、すでにGoogle Play Musicで契約している場合には追加料金は発生せずに広告が消えることになります。Google Play Musicの定額サービスは日本では980円なので、YouTube Redも同額で提供されることになるのでしょう。
オフライン再生にも対応
YouTube Redでは広告がなくなるだけでなく、幾つかの追加機能も利用可能になります。
動画のオフライン再生
これはモバイル端末のみですが、YouTubeアプリで動画をダウンロードすることができ、オフラインの状態でも動画を再生できます。ただし、再生可能なのは保存してから30日間ということです。
バックグラウンド再生
通用YouTubeの動画はバックグラウンドになると再生が停止しますが、YouTube Redに加入しているとバックグラウンド再生が可能になります。広告表示の必要がなくなる(画面を見せる必要がなくなる)から制限が解除できるのですね。
YouTube Red専用コンテンツ
YouTube Red専用に制作されたコンテンツも用意されます。米国でもまだ数は少ないのですが、今年に入ってから公開が始まっています。
クリエイターへは視聴時間に応じて報酬
従来のYouTubeではクリエイターの収入は広告に頼ったものでしたが、YouTube Redでは視聴時間に応じてサブスクリプションの収入が分配されるようです。
国内でサービスが始まるなら、米国の場合と同様に国内のクリエイターに対してもYouTube Redでの契約について同意するようにとも依頼が来る(規約が変わる)と思います。
米国では、この規約に同意しない場合、動画が非公開になるという厳しい措置があり、一部では抗議の署名もあったようですが、その後の話は聞きませんね?概ね納得できる内容だったということでしょうか?
ユーザ側にはメリットしかない、と思う
ユーザ側からすると邪魔な広告がなくなるし、オフラインでも再生できるしでメリットしかないと思うのですが、有料という点だけがデメリットでしょうか。なお、YouTube Redに加入しない場合でも従来通り広告アリで視聴することは可能です。
(source 日経ビジネス)