6月1日から始まったYahoo!チャイナモール、Yahoo!Japanと中国最大手のショッピングサイト「タオバオ」が提携して、タオバオに出品されている商品を日本から購入できるというサービスですが、正直なところ、かなり危険な気がします。
まず、言葉の問題。トップページは綺麗にデザインされていますが、出品されている商品のページは中国語を機械翻訳しただけで、はっきり言ってなんだかわかりません。たとえば、iPadで検索すると、こんなものも表示されます。
「いかしてる蝶のipadのPDAの7インチはタッチスクリーンのgoogleの知能系のwifiをそろえて/3 Gのネットブック送料込み」
写真を見ればわかりますが、iPadではなく、aPadです(しかも高い!定価の倍以上の金額です)。
写真を頼りになんとか目的の商品を見つけたとしても、商品説明も機械翻訳でさっぱり。商品の状態、在庫があるのかどうかを問い合わせようにも連絡手段がありません。これが最大の問題だと思うのですが、購入者は出品者に連絡することが一切できないのです。また、購入者と出品者の間に翹致(上海)貿易有限公司という販売業者(転送業者のようなものです)が入るのですが、ここにもメールを出すことができません。
それでもなんとか注文を済ませて、あとは発送されるのを待つばかり…になっても問題はあります。まず、いかなる理由でも購入者側からのキャンセルができません。注文後に在庫切れなどの場合は出品者側からキャンセルすることがあるということですが、そんなことになるのは稀なケースでしょう。販売業者から問い合わせることもないと思うので、出品者が無視していれば延々と発送を放置されることになります。しかも、この状態になっても、購入者側からは一切の連絡を取ることができません。
一応、チャイナモールの問い合わせ先として、Yahoo! Japanのヘルプセンターがあるのですが、試しに納期確認の件をメールで問い合わせてみました。その結果、
ご連絡いただいたところ誠に恐れ入りますが、Yahoo!チャイナモールでご注文いただいた商品の配送状況につきましては、弊社でも詳細を確認することができません。
なんてメールが返ってきました。つまり、事実上、購入者には待つ事しか出来ないということです。これは…ダメなんじゃないかなぁ。
幸い、チャイナモールの決済方法はすべて代金引換なので、最悪の場合、受取拒否をすることでキャンセルと同じ扱いに出来るかも知れません。が、商品の値段を見ても特別安くもないし、物によっては定価の倍以上の価格のものもあるので、すなおにeBayなどで購入した方が安心できそうな気がします。