昨日の晩御飯はオムレツ。付け合わせはポテトサラダとウィンナー。オムレツはチーズが入っているだけで他に具材はないシンプルなもの。チーズ入りプレーンオムレツと言っていいと思いますが、チーズが入っている時点でプレーンではない気もします。
以前はオムレツを作るのが苦手でしたが、Youtubeを見て少し練習したら、なんとか満足できる状態になりました。ちゃんと中はトロトロです。しかしながら、子供さんにとってそんなことはどうでもよく、ぐちゃぐちゃと潰しながら食べておりました。まぁ、食べてくれただけいいけどさ…。
このオムレツ、似たような料理が世界中にありますが、起源はあまりはっきりとはしていないようです。
古代ローマの人々にオウア・メリータと呼ばれた卵と蜂蜜を混ぜて焼いた料理が起源だとする説は、現在のイタリア料理に見る「フリッタータ(イタリアのオムレツ)」に匹敵するし、フランス語の男性「homme」とすばしっこい「leste」が合わさって「オムレット Omelette」という名前が生まれたという、それらしい説もある。
中略
フランスの辞書「ロベール言語辞典」(LE ROBERT, DICTIONNAIRE DE LA LANGUE FRANCAISE)によると、オムレツという言葉が生まれたのは1548年。語源はLAMELLE(ラメル=薄片 薄切のハムのような薄く平たいものを表す言葉)で、当時オムレツは平たい形をしていたことを表している。
今に残る言葉はラメルだが、言語学的には当時この言葉は存在せず、オムレツの直接の語源は、現在は存在しないALUMELLEという言葉。「これがALUMELLE →ALUMETTE→AMELETTE→OMELETTEのように変形してオムレツになったんですね」と高木さん。
こんな話しが伝わっています。スペインに伝わっている昔話です。
スペインの王様が、何人ものお供をつれて田舎を散策している時、王様は急にお腹が減ったようで、「なにか食べたい、至急用意しろ」とお供に命じました。なんにもないスペインの田舎ですので、困り果てたお供は近くの家に飛び込み、家の人に「王様が急になにか食べたいと言っている。なんでもいいから至急なにか料理してくれ」と頼み込んだのです。 家の人は、すぐに卵を溶き、それをフライパンに流し込み、固まらないようにすばやくかき混ぜ、形を整えてお皿に盛り付けて、王様の前に出しました。
家の人の、あまりの手際の良さに感心した王様は「Quel homme leste !(ケロムレスト)」と叫んだのだそうです。「なんて素早い男だ」といった意味です。
この「hommelest (オムレスト)」がオムレツの語源だという説があります。
世界中に似た料理が存在すると書きましたが、純和食としてのオムレツに相当するのはうやっぱり厚焼き玉子か出汁巻きになるのかな?
そもそも野生の動物も獲物として卵を食べますから、本当の意味で卵を食べていたのは遥か大昔からだと思われます。
しかし西暦1300~1400年頃の日本では仏教の影響で動物の肉や卵を食べることは禁止されていましたので、主に食文化としての起源はそれ以降になり、その始まりは安土桃山時代であるとされています。この頃に外国からカステラなどの卵を使った焼き菓子が伝わる事で再び卵を食べ始めるようになり、その後江戸時代に入ると卵を材料とした料理も色々と生まれてきます。(当時卵はまだ高価なもので、庶民にはそうそう手の届くものでは無かったようですが)
ではだし巻きはどうでしょうか?
既に玉子焼きに関しては色々記録が残っているようで、当時色々な形で調理され、寿司のネタなどにも使われ始めています。
そしてこの時代には当然出汁も存在するのですが、調べた限りまだ出汁と卵を混ぜて焼く料理の記録は見つかりません。
というわけで、意外にも日本での卵料理の歴史は浅いみたいですね。