シャープは9月27日、同社が展開する電子書籍事業のブランド名を「GALAPAGOS」(ガラパゴス)に決めたと発表した。電子書籍端末や配信サービスを、GALAPAGOSブランドでリリース。第1弾として、12月に端末とサービスをリリースする。
以前から発表されていたシャープの電子書籍市場への参入ですが、ブランド名はまさかの「ガラパゴス」。ガラパゴスといえば、携帯端末などが日本独自の規格で発展してしまったため世界標準から取り残されてしまった様を、ガラパゴス諸島の生物が外界から隔離された状態で独自の進化を遂げたのに準えて使う、どちらかというとネガティブなイメージの言葉です(ガラパゴスケータイ、略してガラケー)。
Twitter上でも「正気?」「シャープ、開き直ったな!」などの驚きの声が上がっていましたが、これはひょっとして「日本以外への展開は眼中にない!」というシャープの意思表示なのでしょうか?
肝心の端末は、5.5インチと10.8インチ。シャープのサイトでは触れられていませんが、OSにはAndroidを採用しているとのことです。ただし、Android Marketは使用できず、今後検討していくとのこと。また、電子書籍のフォーマットも当面はXMDFのみのサポートで、標準規格のePubやPDFはサポートされていない様子(これもバージョンアップでの対応を検討はするらしい)。う~ん、なんか尻すぼみで終わりそうな気がひしひしとしてきますね。ルビとか禁則処理とかってそんなに大事?
ところで、このガラパゴスというネーミング、ガラパゴス諸島を有するエクアドルの人はどう思うんだろう?もちろん日本国内のみの展開でエクアドルで使用されるわけではないですが、海外で「小笠原」とか「富士山」というネーミングの端末やサービスが登場することを考えるとちょっと複雑な心境ですね。中国辺りで日本の地名を商標登録されてよく問題になっていたりしますが、本質的には似たり寄ったりの問題なんじゃないかなぁ?