ずっと受けたかったソフトウェアエンジニアリングの授業 1を読み終わりました。約2時間。
高知工科大で行われているソフトウェアエンジニアリングの講義の内容を本に書き起こしたもので、内容的にはソフトウェアとはなにかというところから始まって、開発プロセス、システム提案書・開発計画書・外部設計書の作成方法などについて書かれています。巻末にそれぞれのサンプルがあるものの、それほど突っ込んだ内容ではなく、各書類がどういったものか、何のために必要なのかという概略部分に触れられているだけです。
講義を書き起こしただけあって、文章も講師が生徒に語りかけるような感じで書かれているので、専門書にしては読み読みやすく、入門書としてはいいのではないかと思います。ただ、先にも書きましたが概略に触れられているだけなので、すでに知っている人には物足りないと思います。
また、講義らしく随所に「後で課題を提出してもらう」というような記述があるのですが、この課題や演習については一切触れらていないのが残念です。この課題・演習部分だけでもう1冊出せば、それなりに需要はある気がします。