脳が冴える15の習慣を読み終わりました。2時間弱。
タイトル通り、脳を冴えさせる=記憶・集中・思考力を高めるための15の方法を提唱しています。習慣1は脳のウォーミングアップ的な内容になっており、読み進めていくに従って徐々に高度な内容(脳にとってですが)になるように構成されています。また、脳トレのようなものではなく、日常生活の中で行える習慣を取り上げているため、意識さえしていれば誰にでも実践できるのはないかと思います。
人が置かれている状況はさまざまですから、具体的すぎる習慣を提案しても、その通りには実行できない場合が多いと思います。そこで本書では、15の習慣は大きな考え方として示し、その中でまた、より具体的な週刊を提案していくスタイルを採りました。
と、まえがきに書かれていますが、「こういう場合はこうしたらよい」「こういうことが効果的」といった感じに具体例がいくつもあがっているので、自分の生活に合わせて何をしたらよいかを考えやすいと思います。
筆者は脳の専門医ということで、
人間はどこかで、会社なり学校なり、自分以外の誰かに動かされている環境を持っていなければいけません。何も強制されない環境に置かれると、人間はいつの間にか、脳のより原始的な機能である感情系の要求に従って動くようになってしまいます。その結果、生活リズムを失い、面倒なことを避けるようになり、感情系の快ばかり求める生活になる。脳は基本的に怠け者であり、楽をしたがるようにできています。
この点に関しては「その気になれば大丈夫」と考えてはいけません。これは私が専門医として確信している、脳の基本的な性質です。
といった感じにあちこちで脳の性質に触れられており、なぜそうすることが効果的なのかということもはっきりするようになっています。その行動が何のためなのかということを自分で理解しているというのは、習慣化する上での重要なポイントだと思うので、その点でもいい本ではないかと思いました。
ただ、1点だけ残念なのが、文章が固いわけではないのですが、なんとなく私には読みにくいリズムでした。これは人によると思いますが……。