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たまには意見

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総務省は、2010年をめどに携帯電話の利用規約を大幅に見直す方針。「1円携帯」の背景にある商慣習を改めるよう段階的に是正を促すほか、SIMロックフリーの導入も進める。

「1円携帯」段階見直し、SIMロック解除解禁も 2010年めど・総務省方針

ちょっと乗り遅れた感があるけど、今日もITmediaに記事が出ていたのでちょっとだけ。ふだんからWM機をバリバリ使っている人には今更な話ですが、そんな話は聞いたこともねぇという人も見てくれているので。ただ、私が解釈を間違えている可能性もありますが、「私は私の意見を述べる。それがよい意見だからではなく、私自身の意見だからだ」とモンテーニュも言っているので間違いなんて気にしない。

まず、現在の携帯の販売では販売奨励金(インセンティブというやつ)というのがあって、販売店に1台あたり平均約4万円が支払われているというのは割とメジャーなので、知っている人も多いはず。なので、お店としては仕入れ値よりも安い価格で販売することができたりします。

買う方からすれば、「新しい携帯が安く買えてラッキー!」って思うかもしれませんが、実際にはちゃんと差額を回収されています。それが通話料金への上乗せ。本来であればもっと安い基本料金、通話料金でもキャリア(DoCoMoとかSoftBankとかauとか)は利益を出せるのだけど、販売奨励金を回収するために高く設定しているのですね。

携帯をちょこちょこ買い替える人は、毎回新しい端末を安く買える(といっても1年以上使わないとそんなには安くならないけど)というメリットがなくもないですが、1つの端末を長く使い続ける人は、余計な金額を支払っていることになります。これが販売奨励金が不公平といわれている問題。

次にSIMロックの問題。携帯はキャリアが変われば使えないのが当たり前と思っている人が多いんじゃないかと思いますが、実際はそんなことはなく、世界的に見れば、むしろそういう状況にある日本の方が特殊な状態。SIMロックがかかっていない端末、たとえばNokiaのE61などはDoCoMoでもSoftbankでもSIMカード(DoCoMoだとFOMAカード、ソフトバンクだとUSIMカード)を差し替えれば使えます。残念ながらauだけは他の2社と規格が違うので互換性がありません(FOMAとソフトバンクはW-CDMA、auのWINはCDMA2000という規格で互換はない。もっというならauの規格は独自アレンジが加えられているので世界的にも互換がなかったと思う。ローミングは除く)。

SIMロックがなくなると、たとえばDoCoMoで契約していたのをソフトバンクに変更しても同じ携帯が使えるというメリットがありますし、携帯を作っているメーカー(パナソニックとかサンヨーとか)からすれば、キャリア毎に端末を開発しなくていいので開発コストを下げられるというメリットも出てきます。ですが、各キャリアはこれに反対している。理由はいろいろあるのでしょうが、i-modeをはじめとするキャリア独自のサービスが提供しづらくなるというのも原因の1つだと思います。

携帯の性能や通話料金は各社似たり寄ったりになっているので、キャリアとしては付加価値をアピールしたい。その為に携帯に独自のソフトをインストールしたりしているのですが、SIMロックがなくなると当然、各社のソフトがインストールされていない端末が使われる可能性があるわけで、付加価値をアピールできなくなるんですね。ソフトバンクは頑張ればどうにかなりそうだけど、DoCoMoのi-modeは仕組み上、どうにもならない(DoCoMoで売られているM1000やhTcZがi-modeを使えないのはこの辺の理由によるもの。E61でも使えない)。auはそもそも他の2社(っていうか世界的に?)互換がないのでほとんど影響はない気がするけど。

なんにしても、各キャリアは自分たちの事ばかりではなく、そろそろ本気でユーザーのことを考えてほしいですね。どことなく社会保険庁とイメージがかぶります<各キャリア。どこがといわれると困るけど。

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