- 伝える力
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- 発売元: PHP研究所
- 価格: ¥ 840
- 発売日: 2007/04/19
伝える力を読み終わりました。約2時間。
人に伝えるとはどういうことか、「話す」と「書く」に分けてわかりやすく説明されています。
人に何かを伝えなければいけない時、自分がそれを深く理解していないとわかりやすく説明できません。本書では「日銀とは何か」という例を出してそれを説明しています。「日銀とはなにか」と問われたときに「日本銀行とは日本の中央銀行で、銀行券の発行ができ~」と解答するだけでは、試験では満点をもらえるかもしれませんが、現実では相手に伝わるとは言い切れません。たとえば「日銀とはなにか」を小学生に説明するときに、この解答はまったく伝わらないでしょう。これを小学生に説明する為には自分自身が「日銀とはなにか」を教科書の暗記ではなく、より深く理解していないといけません。
私を含めて多くの人は、その言葉を知っているということと理解しているということを混同しているのかもしれません。筆者は物事を深く理解するためにはどうしたらいいのかということを次のように述べています。
理解を深めるためにはどうしたらといのか。そためには、まずその全段階として、「自分がいかに物事をしらないか」を知ることからスタートするしかありません。そして、事実に対する畏れを持つことも大切です。
他には、会議やプレゼンで人を惹き付ける話し方、苦情電話の仕方や受け方など仕事ですぐに使えそうなテクニックも紹介されています。
「書く」ということについては、使わない方がいい接続詞や表現などを挙げて、その代わりとなる表現方法などについて述べられています。またビジネス文書のフォーマットにも触れられており、こちらも仕事ですぐに役立てられそうです。