- 一度も植民地になったことがない日本 (講談社+α新書)
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- 発売元: 講談社
- 価格: ¥ 880
- 発売日: 2007/07/20
- おすすめ度
一度も植民地になったことがない日本 (講談社+α新書)を読み終わりました。約1時間30分。
海外に住む筆者の目からみた日本、筆者の周りにいる普通の外国の人から見た日本を、日常の出来事を絡めたエッセイ風に綴っています。
タイトルにもなっている「日本は一度も植民地になっていない」という事実は、日本にいる日本人(少なくとも私は)はまったく意識することがないですが、アジア・アフリカ地域で一度も植民地になっていないのは、日本とタイぐらいでとても珍しいのだとか。また、ガイドブックに必ずといっていいほど書いてあるチップの習慣もヨーロッパではほとんどなくなってきているのだとか。ほとんどのレシートにサービス料が入っているからだそうです。そしてチップはサービス業の人に渡すもので、それ以外の人に渡すのは失礼にあたるとのこと。
そして一番感心(驚いた)したのは、平社員は残業しないという習慣。能力も責任もない若手社員は残業しても仕方がない、代わりに役職のある人が残業をするのだそうです。確かに合理的。また、4週間とかの長いヴァカンスが当たり前のヨーロッパですが、ヴァカンスを取れない奴は仕事ができないと考えられるのだそうです。日本だと「忙しいのに休みやがって」とか言われそうですが。
ガイドブックではわからない価値観の違いなどがとてもよくわかる内容だと思います。海外(特にヨーロッパ)旅行に行く人や仕事で海外に行く人に特にお勧めしたい本です。