- スタバではグランデを買え! ―価格と生活の経済学
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- 発売元: ダイヤモンド社
- 価格: ¥ 1,680
- 発売日: 2007/09/14
- おすすめ度
スタバではグランデを買え! ―価格と生活の経済学を読み終わりました。約2時間。
最近流行の身の回りのことを題材にして経済を身近に感じようという内容の本です。
タイトルにあるようにスタバではどのサイズが最も得なのか、同じペットボトルのお茶が色々な値段で売られているのはなぜか、DVDの映画が徐々に値下がりするのはなぜか、家電量販店ではなぜ安売りができるのか、携帯電話の料金プランが複雑なのはなぜか、など題材はとても身近です。ただし、一般的な社会人(会社員)であれば、専門用語は知らなくても感覚的に理解している内容が多いです。またその内容も出来るだけ容易に理解できるように書かれているため、内容が浅く感じます。そのため、この手の経済本を読んだことがある人には物足りないと感じるかもしれません。逆に経済本を読んだことがない人であれば、題材が身近で感覚的には理解していることが多いので、すんなり頭に入り、飽きずに読むことができると思います。
本書では、(特に後半ですが)コストに注目して幾つかの事柄を検証するということもしています。例えば、乳幼児の医療費無料化。東京都内では中学生以下は医療費を無料にするという流れが加速していますが、これが本当に良いことなのかというのを検証しています。医療費が無料になるなら、ちょっとした病気でも薬局で薬を買うより病院に行った方が得です(タダですから)。そうなると当然病院は混むので待ち時間が長くなります。その分の時間コストは無料になる医療費と比較してどうなのかといった内容です。
前述した通り内容的には浅い印象ですが、コスト意識、経済への興味の切っ掛けとしては非常によい本だと思います。