- ガウディの伝言 (光文社新書)
-
- 発売元: 光文社
- 価格: ¥ 998
- 発売日: 2006/07/14
- おすすめ度
ガウディの伝言を読み終わりました。約2時間。
28年間、サクラダ・ファミリアで彫刻家として働いてきた著者から見たサクラダ・ファミリア、そしてガウディという人物について書かれています。
一見するととても不思議な形に見えるサクラダ・ファミリアですが、全てにおいて緻密に計算された結果であり、無意味な装飾が1つもないというのに驚きです。また、やけに尖塔が多い建物だなと思っていたのですが、完成した際に巨大な楽器としての役目も果たすことを考えられているとのこと。言われてみれば、確かにパイプオルガンのように見えなくもありません。
他にも、サクラダ・ファミリアの建築は基本的に寄付で行われてきた、現在は2020年の完成を目指し石ではなくコンクリートを使用している、など興味深いエピソードが多く載っています。
そして、文章がとても読みやすく、一気に読むことができました。サクラダ・ファミリアやガウディを知らない人にもお勧めできる本だと思います。