ブログなどのサイトを運営している人の多くが使っているのではないかと思うAdSense。〇〇をするとアカウントが削除される、〇〇をするとクリック単価が上がる、などなど本当かどうかわからないような情報が半ば都市伝説のように語られていたりもします。
そんなAdSenseについて、GoogleでAdSenseの営業担当をしていたという筆者が書いた解説書「元Google AdSense担当が教える 本当に稼げるGoogle AdSense 収益・集客が1.5倍UPするプロの技60」をいつもお世話になっているオンラインサロン「ギガ盛りブログ飯」の参加者特典としてソーテック社から献本頂きました。
AdSenseで稼ぐために必要なノウハウが60個
「本当に稼げるGoogle AdSense」というタイトルですが、紹介されている60の技のうち、半分ほどはAdSenseに直結したものではなく、一般的なSEO的な内容です。
一般的なアフィリエイトでは、PVよりもコンバージョン率が重視されるので、PV自体は少なくてもいいと言われることが多いですが、広告をクリックすることで収益が発生するAdSenseの場合には、PVの多さがそのまま収益に繋がります。このため、AdSenseでは、効率よくPVをアップさせるSEO的な手法も重要だという意味合いです。もちろん単なるSEO手法の紹介だけではなく、Googleの仕組みを上手く利用した方法なども紹介されています。
クリック率は0.5%を目指そう
ジャンルなどを考えない場合、AdSenseの平均クリック率は0.2%とのこと。
AdSenseの解説サイトでは、2%くらいすぐに達成できる、それぐらいないとダメなどと書いているところもありますが、実際にはこの程度のようです。また、クリック単価を上げることに注力してPVを落とすくらいなら、0.2%程度のサイトを複数立ち上げたほうが良いとも本書には書かれています。
そして目指すなら、まずは0.5%程度で良いそうです。
このクリック率を上げるための方法もスマートフォンとPC、それぞれに分けて解説されていたり、みんなが気になるクリック単価を上げる方法、下がる理由なんかにも触れられています。
真面目なキーワードでもアダルト認定されるものがある
そしてサイト運営者がもっとも恐れているであろうポリシー違反についても書かれています。特にポリシー違反で多いのがアダルト関連とのことですが、意外なことに真面目な医療系の内容だったとしてアダルトコンテンツとして判定されるキーワードがあるとのこと。その一部として幾つかのキーワードが挙げられているのですが、どう考えてもアダルトではないと思えるものも含まれています。しかし、決めているのはGoogleなので、それに従うしかないようです。
なお、本書のおまけとして、Googleがアダルトとして判定しているキーワードの一覧がダウンロードできます。このリストはGoogleが公開しているものではなく、過去にアダルトに該当するとして取り締まった実績のあるキーワードを個人的にまとめたものとのこと。
ちなみに、一部の文字を伏字にしてキーワード判定されないようにしても、前後の文脈もチェックしているので、全体としてアダルト関連の文脈であれば無駄だそうです。
Googleにとって、すべてのサイト運営者が平等ではない
個人的に面白いというか興味深かったのが、「プロ技55 Googleという組織」の項目。「いろいろなセミナーで、AdSenseの利用者はすべて重要なパートナーといったことを耳にすると思うが、それは建前で、月間100万円程度の収益では、Googleにとっては消えてしまっても痛くもなんともないサイト」だと断じています。
世の中、本音と建前が大事ですね……。
うっかりポリシー違反をせず、しっかり稼げるようになるための一冊
ほかにも元中の人だからこそ書ける内容も盛りだくさんなので、これからAdSense関連本を買うなら、本書一択だと思います。
なお、先に挙げたアダルトコンテンツ判定されるキーワードの一覧、Kindleの無料サンプルを見ただけでも入手可能です。サンプルで目次なども一通り見れるので、それを見て感じるものがあればぜひ手に取ってみてください(この表現、Kindleの場合はなんて書けばいいのだろう?)。