小型のiPhone SEも発売されましたが、iPhone SEに限らずスマートフォンをSuicaなどと一緒にケースに入れておサイフケータイのように使いたい、使っているという人も多いはず。
そんなときに必須なのが干渉防止シートです。
この干渉防止シート、Amazonのレビューなどを見ていると「(SuicaとPasmoなど)2枚の間に挟んで使えると思った」「セパレータとしては使えなかった」という内容のものがちょこちょことあります。
セパレータ―というのは、例えばSuicaとPasmoの間に挟んでかざしたほうのICカードだけが読み取れるというやつですね。
ではこのセパレーターと干渉防止シート、何が違うのでしょうか?
4つのパターンで読み取りテスト
とりあえず実際に試してみるのが早いでしょうということで、Simplismの防磁シートとコクヨのセパレーターを用意してみました。
テストするためにわざわざ駅の改札に行くのも大変だしそもそも迷惑なので、読み取りはGalaxy S6にインストールしたSuica Readerで行います。
テストパターンは以下の4つで、それぞれ読み取れるかを試しています。
- iPhone + 防磁シート
- iPhone + セパレータ
- 防磁シート + Suica 2枚
- セパレータ + Suica 2枚
iPhone + 防磁シート
まずは、iPhone 6sの背中に防磁シートを載せ、その上にSuicaを置き、それをGalaxy S6で読み取ります。
防磁シートがないと読み取れない(エラーになるのではなく、そもそも反応しない)のですが、ちゃんと読めています。
iPhone + セパレータ
続いて、防磁シートの代わりにセパレータを使います。
これも問題なく読み取ることができました。セパレータとして売られているものは、干渉防止シートとしても使えますね。
防磁シート + Suica 2枚
次は、セパレータとして使えるかどうかを確認です。
SuicaとSuica付きクレジットカードの間に防磁シートを挟んでSuica Readerで読み取ってみました。
結果は読み取りエラー。試しに、カードを1枚にして「防磁シート側から」Suica Readerをあててみたところ、問題なく読み取りができてしまいました。
この結果は意外だったのですが、防磁シートは何を防いでいるのだろう?
セパレーター + Suica 2枚
最後はセパレーターを挟んでSuica2枚というセパレーター本来の使い方です。
結果はもちろんOK。試しにカードを1枚にし、セパレーター側から読み取ろうとしたところ全くの無反応という結果になりました。
結論
4パターンのテストでは、
- セパレーターとして売られているものは、スマートフォンとICカードの間に挟んで使う干渉防止シートとしても使える。
- 干渉防止シートとして売られているものは、2枚のカードの間に挟んで使うセパレーターとしては使えない。
という想定通りの結果になりました。このことからわかるのは、どちらを買うか迷ったら、セパレーターとして売っているものを買うのが間違いないということですね。
ただ、セパレータータイプは厚みがあり今回購入したものは0.7mm、防磁シートは薄くて0.2mmでした。セパレータタイプはそれだけでカード1枚分の厚みがあるので、シリコンケースに挟んで使うような場合には厚すぎて収まらない可能性もありますけど。
厳密にはセパレータと防磁シートで原理が違うようなのですが、その辺の難しい話は私自身が付いていけないので割愛します。
理解できている人がいれば、ぜひ教えてください。