ブログは、タイトルで目を引けるかどうかで読まれるかが決まる、そんな話を聞いたことがあると思います。しかし、当然ながらタイトル以上に中身も大事。むしろ同じ話題でも中身の書き方次第で印象が大きく変わります。そんな内容を実例を交えてわかりやすく説明してくれているのが「新聞記者が教えるブログの書き方」です。
タイトルが気になり購入したのですが、予想以上にとても参考になりました。10分で読めるシリーズとあるように、内容自体はとても短く、およそ11000文字程度、紙の書籍なら22ページ程とのこと。おそらく10分かからずに読めてしまうと思います。
その分、内容に余計なことは一切なく、元新聞記者であった筆者が、ニュースをどんな切り口で、どのようなリード文(記事冒頭の文書)を書いたのかが複数の事例を交えて紹介されています。
がけ崩れのニュースでは、「がけ崩れがあり復旧に時間がかかる」「住民が孤立している」と少なくとも2つの切り口があることを紹介。前者は平凡な内容で、当時の上司にさんざん切り口を変えろと言われ、後者が生まれたとのこと。また、「大阪」「高齢化」というキーワードならこういう風に考えればこんな記事が書けそうといったことも書かれており、書くことがないと悩んでいるブロガーにも大いに参考になると思います。
本書の中で「同じ野菜でも輪切りと千切りでは断面が違う」と述べられていますが、同じニュースでも何を主張したいのかによって内容は大きく変わります。まさに切り口次第。
すぐに上達するようなものではないと思いますが、本書に書かれていた内容を多少なりとも意識しておきたいと思います。
なお、本書の価格は323円。しかもポイント還元が223円(69%)になっており、実質100円で購入できます。
タイトルの付け方は新幹線のニューステロップが参考になるかも
話しは変わりますが、記事は書けるけどタイトルを付けるのが苦手という人は、新幹線の社内の電光掲示板に流れる短いニュース記事の書き方が参考になるかもしれません。
あのニュース記事(というかテロップ)、「短文」と呼ばれているそうで、上限は48文字。それを2文で構成してバランスは4:6など、ブログの記事タイトルにはちょうど良さそうです。
そんな短文についてはデイリーポータルで詳しく紹介されています。