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マッシブデザインのスマートウォッチ、カシオ WSD-F20はアウトドアを考えつくした機能とデザインが魅力

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先日参加したアウトドアアンバサダーのPRO TREK Smart「WSD-F20」体験イベントで、そのWSD-F20を3か月間モニターとしてお借りすることになりました。

製品の発売は4月なので、すでに目新しいものではありませんが、今回はとりあえず、WSD-F20の単体レビューです。

マッシブデザインなアウトドアウォッチ WSD-F20

まずは外観から。先代、WSD-F10はやや丸っこい印象でしがが、WSD-F20は見た目は、よりマッシブな雰囲気になりました。スマートウォッチではないG-SHOCKやPRO TREKに近い印象です。

操作ボタンは右側面に3つ。中央が電源とホームボタンで他のスマートウォッチと同様のもの。上下のボタンは「TOOL」「APP」の表記がありますが、好きなアプリを割り当て可能です。

左側面には充電端子。最近増えているワイヤレス充電ではなく、マグネット端子を利用します。

専用の充電ケーブルが必要になるのがややマイナス。

ベルトは固定で、市販のものとは交換できません。

取り付け部分が稼働しないので、時計面を上にして机上に置くことができません。ちなみに、最近この部分が稼働し、ベルトの交換にも対応したWSD-F20Xが発売されています。

「スマートアウトドアウォッチ」というだけあって、かなり大きめ。ただスキーや登山のグローブの上からでも着けられ、操作がしやすいようにと考えるとこのサイズが必要なのでしょう。

特徴的な2層ディスプレイ

WSD-F20はSoCやRAM、ストレージなどの詳細仕様を公開していないのですが、おそらくはAndroid Wearの標準仕様(Snapdragon Wear 2100にRAM 512MB~768MB、ストレージ4GB)と大差ないのではと思います。

もちろん、アウトドア仕様なだけあってMIL-STD-810に準拠したタフネス性もあり、加えて-10℃の耐寒性能に5気圧防水も備えます。

そんな中にあって特徴的なのが、カラーTFTとモノクロ液晶の2層式ディスプレイです。普段はフルカラー表示ですが、他のスマートウォッチでは真っ暗になってしまうスリープ中でも、低消費電力なモノクロ液晶で時計表示(タイムピースモード)を継続します。このタイムピースモードのみであれば、バッテリは約1か月以上持つとのこと。

▲通常表示(左)とモノクロのタイムピースモード(右)

GPSを搭載し、それを活用する機会が多いアウトドアウォッチだけに、少しでもバッテリ寿命を延ばすための工夫なのでしょう。

それでもバッテリ持ちは心許ない

そんな工夫を凝らしているWSD-F20のバッテリ持ちは、GPSをオフにした状態なら公称で約1日。一般的なスマートウォッチと同等です。

ただし、WSD-F20は「スマートアウトドアウォッチ」。山歩きやサイクリングなどでGPSを活用することが想定されいます。その場合のバッテリ持ちは6~8時間ほど。GPSの測位精度を落としたり、間隔を長めにすれば1日以上持たせることもできるようですが、使い勝手を落としてしまうのでは意味がないですね。

この部分は、モニター期間中にアウトドアで使い、実際に確認したいと思います。

専用のアクティビティ機能

WSD-F20をアウトドアウォッチたらしめているものが、専用のアクティビティ機能です。

地図や気圧計、高度計などと連動し、現在位置や移動速度、距離、ルートなどをリアルタイムに把握することが可能。地図上にメモを残せるロケーションメモリー機能を使い、フィッシングアプリではどこで魚が釣れたのかをマークすることもできます。

なお、スポーツウォッチではなく、あくまでもアウトドアウォッチなのでこの手の機能では一般的なマラソンやランニングには非対応です。

また、アクティビティの記録はスマートフォンと連携することができず、エクスポートもできないそうです。その場で必要になる情報を表示するという意味では正しいのでしょうけど、ちょっともったいないですね)(移動ルートは、アクティビティ機能ではなくGPS/地図のロケーションメモリー機能としてエクスポートは可能です)。

アウトドアに便利な各種ツール

もう一つの特徴が、アウトドアでは便利な各種ツールの数々です。

ツールはアプリ一覧から起動するほか、デフォルトでは本体右上のTOOLボタンから起動可能。ボタンを押すごとに次のツールに切り替わり、右から左へのスワイプで詳細表示や設定が可能です。

コンパスや高度計、気圧計はわかりやすいですが、日の出日の入りに時刻が2つあるのはなぜか?これは実際の日の出・日の入りの時刻とは別に、空が明るくなる時刻、完全に暗くなる時刻を表示しているそうです。山登りをする人には割と必要な機能なんだそう。

また、タイドグラフというのは波の高さを表しているもの。釣りをする人には必要なものらしいです。

▲気圧計などは時間軸での表示も可能。天候の変化を予想するほか、気圧が急激に下がるときに魚が釣れやすくなるとのことで、釣りをする人も良く使う機能だそうです。

ハードボタンはカスタマイズ可能

外観で触れた右側面上下にあるボタンは、設定から機能を割り当て可能。デフォルトでは右上(TOOL)がツール、右下(APP)がロケーションメモリー(地図アプリ)の起動にそれぞれ割り当てられています。

設定 > カスタマイズ > ハードウェアボタンのカスタマイズ

地図はそんなに使わないので、かわりにアクティビティ機能を一発で起動できるように、なんてこともできます。

ベゼルで操作が出来たら完璧

ここで紹介した以外の機能は、基本的に他のAndroid Wearと同等です。WiFi搭載でGoogle Playも単体利用可能。Bluetoothイヤホンとペアリングし音楽再生も行えます。

スマートウォッチとしての使い勝手というよりも、アウトドアでの使い勝手を追求した作りになっているのは好感が持てます。

ただ難点をあげるなら、タッチ操作が前提になっている点。せっかくここまで突き詰めたなら、ベゼルを回転(あるいはタッチセンサでスワイプ)してスクロールや項目選択ができるようになっていると、なお良かったかも。それならタッチ非対応なグローブでも操作できますし。

そこは次期モデルに期待するとして、次回は実際に外に持ちだして利用してみた感想を書きたいと思います。とりあえずは高尾山かな?




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