HUAWEIの最新モデル、HUAWEI Mate 9を購入したので早速レビューです。
まだ1ShopmobileやExpansys、GearBestなどのECサイトには入荷していなかったので、今回はeBayでの購入です。
HUAWEIの最新フラッグシップ「HUAWEI Mate 9」
HUAWEI Mate 9は11月初めに中国で発表された端末です。
中国国内では11月中旬から発売していましたが、香港では11月30日に発表になるとのこと。
そのほか、欧州や日本での発売も予定されています。
5.5インチ版のポルシェデザインや、Mate 9 Proと悩んだのですが、動画視聴やKindle用に持ち歩いているMi Maxの代わりに、しかもカメラがいいのでデジカメ代わりに持ち歩いているGalaxy S7の用途も賄えるかもということでMate 9にしてみました。
スペック
とりあえずMate 9シリーズのスペックです。
今回購入したのはMate 9のRAM4GB、ストレージ32GBモデル。
中国モデルの「MHA-AL00」です。
仕様 | Mate 9 | Mate 9 Pro | Mate 9 Lite |
---|---|---|---|
ディスプレイ | 5.9インチ IPS? | 5.5インチ AMOLED | 5.5インチ IPS? |
解像度 | 1920×1080 | 2560×1440 | 1920×1080 |
プロセッサ | Kirin 960 2.4GHzx4+1.8GHzx4 |
Kirin 960 2.4GHzx4+1.8GHzx4 |
Kirin 655 2.1GHzx4+1.7GHzx4 |
RAM | 4GB/6GB | 4GB/6GB | 3GB/4GB |
ストレージ | 32GB/64GB/128GB | 64GB/128GB | 32GB/64GB |
microSD | 最大256GB | (おそらく)非対応 | 不明 |
メインカメラ | 20MPモノクロ+12MP RGB | 20MPモノクロ+12MP RGB | 12MP+2MP |
フロントカメラ | 8MP | 8MP | 8MP |
バッテリ | 4,000mAh | 4,000mAh | 3340mAh |
高さ | 156.9mm | 152mm | 150.9mm |
幅 | 78.9mm | 75mm | 76.2mm |
厚さ | 7.9mm | 7.5mm | 8.2mm |
重さ | 190g | 169g | 162g |
WiFi | a/b/g/n/ac | a/b/g/n/ac | b/g/n |
Bluetooth | 4.2 BLE | 4.2 BLE | 4.1 |
USB | Type-C | Type-C | Type-C? |
指紋認証 | 〇 | 〇 | 〇 |
EMUI | 5.0 | 5.0 | 4.1 |
Android | 7.0 | 7.0 | 6.0 |
写真レビュー
外装はなかなか高級感がありますね。
HUAWEI P9やhonor 8とは違い、黒基調になっています。
付属品はUSB-Cケーブル、ACアダプタ、イヤホン、そしておまけのケースです。
ケースはずいぶんと立派なものですね。
正面。
雰囲気的にはP9に近いですね。
2.5Dで周辺が湾曲していますが、P9よりもRが少ない感じがします。
なお、初めから保護シートっぽいものが貼られていたのですが、これは輸送時の傷防止ようですよね?
背面。
HUAWEI P9とはだいぶイメージが違います。
微妙に湾曲していて、手になじむ形状です。
カメラ部分は若干ですが出っ張っていますね。
また、指紋センサ部分はP9同様にクリック感はありません。
ちなみにカラーは「Space Gray」です。
正面向かって右側にボリュームと電源。
左側にはSIMスロット。
SIMスロットはmicroSDと兼用です。
SIMサイズはどちらもnanoSIM。
上面には3.5mmジャックと赤外線ポート。
底面はUSB Type-Cとスピーカー。
左右ともスピーカーなわけではなく、片方はマイク穴のようです。
HUAWEI P9、P8 Max、Nexus 6との比較
せっかくなのでHUAWEI P9と並べてみました。
こうしてみると、やはり雰囲気はかなり近いです。
ただ、背面はだいぶイメージが違います。
Mate 9は5.9インチですが、6.8インチのHUAWEI P8 Maxと並べると一回り違いますね。
5.96インチのNexus 6と並べると、サイズ感はほぼ同じです。
ただ、Mate 9のほうが横幅が若干スリムです。
ベンチマーク
ベンチマークアプリ | HUAWEI Mate 9 Kirin 960 |
HUAWEI P9 Kirin 955 |
Galaxy S7 edge Snapdragon 820 |
---|---|---|---|
Quadrant | 38374 | 38018 | 40511 |
AnTuTu | 127606 | 80896 | 129037 |
Geekbench 4 | シングル:1936 マルチ:5906 |
シングル:1672 マルチ:5770 |
シングル:2083 マルチ:4696 |
3DMark | 2175 | 820 | 2368 |
Mate 9に搭載されているKirin 960はグラフィック性能が180%アップとうたっていただけあって、3DMarkのスコアは大幅にアップしています。
ただ、実際にGalaxy S7 edgeと描画を比べてみると、かなりカクカクしていて、本当にこのスコアな性能があるのかはちょっと疑問です。
3DMarkのベンチマーク時のグラフを見てみると、Galaxy S7 edgeと比べてFPS(オレンジのライン)がかなり上下しているのがわかります。
実際のベンチマーク中の画面を比べると一目瞭然。
グラフィック性能についてはあまり過信しないほうがよさそうです。
スクリーンショットいろいろ
ホーム画面やプリインストールされているアプリの一覧です。
中国版なのでGoogle Playは入っていません。
中国の端末にはGoogle Playは入っていませんが、「谷歌安装器」などのアプリを使って簡単にGoogle Playをインストールすることができます。
ただ、HUAWEI Mate 9では、ビルド番号B115からGoogle Playをインストールしても起動できなくなっています(Googleフレームワークが削除されたということらしい)。
今回は、XDAでDuraaraaという人(モンゴルの人らしい)が旧バージョンへダウングレードする方法を提供してくれていたので、なんとかGoogle Playをインストールできましたが、今後、HUAWEIの中国版はGoogle Play完全非対応と考えたほうがいいのかもしれません。
Beta Test: B109SP01 Downgrade, Simplified me… | Huawei Mate 9
※追記:最新ファーム(B135)でHiApp(HUAWEIのアプリストア)から「GMS安装器」がインストール可能となりました。
4Gと3GのDSDSに対応
Mate 9はデュアルSIMですが、最近のDSDA(Dual Sim Dual Active)ではなく、DSDS(Dual Sim Dual Standby)対応となります。
何が違うかというと、3Gで通話中は4Gのデータ通信が止まります。
DSDAなら通話中もデータ通信は継続できるので、その違いですね。
※追記:当初、DSDAとDSDSの記述が逆になっていました。
Mate 9は片方のSIMで通話通中はもう片方の通信が切れる、DSDSとなります。
カメラ機能について
第2世代に進化したダブルレンズカメラをP9やiPhone 7などと比較してみました。
日本での発売が楽しみ
第2世代に進化したダブルレンズカメラはまだ試していませんが、今のところかなり気に入っています。
5.9インチと大型にもかかわらず片手で楽に持てますし、グラフィック性能に疑問は残りますが、動作自体はサクサクです。
最近は5.5インチや6インチオーバーな端末が多く、5.9インチ~6インチの端末がしばらく出ていなかったので、Nexus 6からの乗り変え先を探していた人にもちょうどいい端末な気がします(Nexus 6Pは5.7インチで少し小さかった)。