先日参加した「モバイルプリンスのファーウェイ王国ブロガーズミーティング」で、HUAWEIの2 in 1 PC、MateBookを触ってきたので、そのレビューです。
HUAWEIの本気PC、MateBook
HUAWEIが初のWindowsデバイスとしてリリースしたMateBook。
ケータイメーカーがPCを出したということで話題になりましたが、年々減少傾向にあるモバイルPC市場にあえて参入したのは、これまでのポータブルデバイスの短所である下記の4つの点をクリアすれば、まだ成長機会があると判断したからだそうです。
- 重い
- 見た目が悪い
- 駆動時間が短い
- 故障が多い
これらの点を考慮して作られたのがMateBookだということです。
写真レビュー
本体は12インチ(2160×1440)ですが、ベゼルが狭くあまり大きさは感じさせません。
2 in 1なのでキーボードとは分離可能。
ただ、このスタイルで持つとベゼルが狭いので持つ場所がちょっと困ります。
キーボードとの接続は専用端子。
マグネットでカチッとはまります。
正面向かって右側にUSB Type-Cのポートとボリュームキー、そしてボリュームの間に指紋センサがあります。
本体の充電はType-Cで行います。
左側面には3.5㎜ジャック。
上面には電源スイッチとデュアルスピーカを搭載しています。
スタンドにもなる専用キーボードカバー
専用のキーボードカバーはスタンドとしても利用可能。
このスタンド、実は角度を2段階で調整できます。
スタンドとなるフリップ部分がマグネットで本体に張り付き角度が変わるのですが、不安定そうに見えてかなりしっかりとしていました。
膝の上で使っても倒れないというのもアピールポイントです。
肝心のキーボードは、フルサイズがあり、ストロークも1.5mmと深めでかなりしっかりとした鍵打感があります。
そのキーボードは防水仕様で、しかもバックライト搭載です。
タッチパッドはガラスコーティングされており、割り心地や滑りは抜群。
5点マルチタッチに対応しており、
指2本タッチで右クリック、3本タッチでCortanaが起動するなど機能を割り当てることもできます。
2048段階の筆圧検知に対応したMatePen
専用スタイラス MatePenは2048段階の筆圧検知に対応。
MateBook自体がビジネス向けの製品ということで、このMatePenにもレーザーポインターの機能があったります。
充電はUSBで行い一回のチャージで約100時間の連続使用が可能とのこと。
ここの充電がmicroUSBなのはいまいちかなぁ。
本体に合わせてType-Cにしたほうが良かったかも。
PhotoShop CCも問題なく動作可能
見た目はともかく、肝心の処理能力はどうなんだという点については、すくなくともPhtoShop CCが問題なく動作するレベルでした。
MatePenを使った書き込みでも遅延なく追従していたのでお絵かきなどでも使えそうです。
Surface Pro 3と比較
せっかくなので、持っていたSurface Pro 3と比較してみました。
Surface Pro 3もMateBookと同じく12インチ(2160 x 1440)の端末です。
並べてみると、雰囲気は近い気がします。
ただ、サイズはMateBookのほうが若干コンパクト。
厚みに至っては勝負になっていません(MateBookは6.9mm、Surface Pro 3は9.1mm)。
スペックは新しいSurface Pro 4と比較してみます。
仕様 | MateBook | Surface Pro 4 |
---|---|---|
ディスプレイ | 12インチ | 12.3インチ |
解像度 | 2160 x 1440 | 2736 x 1824 |
プロセッサ | intel Core m3/m5 | intel Core m3/i5/i7 |
メモリ | 4GB/8GB | 4GB/8GB/16GB |
ストレージ | 128GB/256GB/512GB | 128GB/256GB/512GB/1TB |
WiFi | 802.11a/b/g/n/ac | 802.11a/b/g/n/ac |
Bluetooth | 4.1 BLE | 4.0 BLE |
高さ | 194.1mm | 201.4mm |
幅 | 278.8mm | 292.1mm |
厚さ | 6.9mm | 8.4mm |
重さ | 約640g | 約766~786g |
バッテリ駆動時間 | 約9時間 | 約9時間 |
指紋センサ | 搭載 | 非搭載 |
その他詳細なスペックは製品サイトで確認してください。
⇒ HUAWEI MateBook 製品サイト
解像度は違いますが、それ以外で仕様的には大きく見劣りするようなことはありません。
これを同じプロセッサ、メモリー、ストレージで価格を比べると下記のようになります(価格はすべて税込みです)。
MateBook(m3/4GB/128GB) | Surface Pro 4(m3/4GB/128GB) | |
---|---|---|
本体 | 75,384円 | 121,824円 |
キーボード | 15,984円 | 17,712円 |
ペン | 8,424円 | 8,424円 |
合計 | 99,792円 | 147,960円 |
Surface Pro 4が単体で12万円なのに対して、MateBookは合計でも10万円以下となっておりコストパフォーマンスは抜群ですね。
なお、HUAWEI ONLINESTOREでは、クリスマスセールとしてキーボードが無料でついてきます。
モバイルPCの弱点を克服した?
最初に挙げたモバイルデバイスの弱点である4点、「重い」「見た目が悪い」「駆動時間が短い」「故障が多い」について、最後の「故障が多い」以外はクリアしているように思います。
「故障が多い」についてもMateBookでは、HUAWEIがスマートフォンなどで培った技術を使い、ファンレスながら、他社製品よりも温度上昇を抑えるなどして故障しにくくはなっているようです。
それでも故障は起こってしまうものですが、そういう場合でも銀座のカスタマーサービスセンターに持ち込めば、最短1時間で修理が可能とのこと(ただ、これはスマートフォン系の話なのでMateBookの場合はもう少し時間がかかるかも)。
素直にほしいと思ったモバイルPC
以前からかっこいいなとは思っていたのですが、2-in-1なPCにあまりいいイメージを持っておらず、Surface Pro 3から買い替えるならSurface Pro 4と思っていました。
しかし今回ちゃんと触ってみて、かなり心惹かれるものがありました。
もちろんVRや3Dゲームをバリバリ動かすにはスペック不足ですが、そうでなければメインのPCとして十分に使えます。
う~ん、悩むなぁ。