先日参加したHUAWEI MediaPad M5 Proのタッチ&トライイベントで、そのMediaPad M5 Proをモニターとしてお借りしました。
まだ数日しか使っていませんが、とりあえずファーストインプレッションをお届けします。
MediaPad M5 Proの画面サイズは10.8インチ。HUAWEIのタブレットでは最大サイズだそうです。解像度は2560 x 1600。
指紋センサは横向きにしたとき右側に来る位置。
電源、ボリュームキーも横向きにしたときの右側面にあるのですが、この位置は縦向きだと下側に来る場所です。なので、縦向きだとかなり使いづらい。
他のタブレットだと横向きにしたときに左側、縦向きだと上面に位置するように配置されていると思いますが、こちら側にしたのは何か意味があるのでしょうか?
なお、SDカードスロットも同じ側面にあります。一見するとSIMスロットみたいですが、残念ながらSIMは挿せません。
USBポートも同じ側面。インターフェースを片側にまとめたかったのでしょうか?
配置はセンターでなく、左側(下側)にオフセット。Type-Cで9V/2Aの急速充電に対応しますが、PDには非対応。HUAWEI独自の急速充電になります。
背面のカメラ部はやや出っ張っています。位相差AF搭載の13MP。
タブレットにしてはカメラ性能も頑張っていますが、室内撮影はやや苦手な感じです。
背面の横向きにしたときの上下に並ぶ穴が4つのスピーカーです。イベントレポートでも書きましたが、音はかなりいいです。端末の向きにより音響を調節しているとのことで、横向き、縦向きのどちらでもしっかりと広がりのある音を体験できます。
M-Penは市販のアクティブスタイラスと大差はない感じ
同時に発売されたMediaPad M5にはなく、MediaPad M5 Proだけが対応する特徴が、専用のM-Penです。デジタイザはワコム製のようです。
クリップ部分を回転させると充電ポート(Type-C)が出てきます。
M-Penは4096段階の筆圧検知に対応(対応アプリのみ)。肝心の書き心地ですが、正直なところGalaxy NoteのS-Penのほうが数段上な気がします。
それでもM-Penに対応したプリインストールアプリの「Nebo for Huawei」では滑らかに書け、それなりに気持ちよく描けます。ただ、それ以外のアプリだと筆圧にも対応できず、ごく一般的なアクティブスタイラスを使っているのと変わりありません。
専用のフローティングメニューなどが用意されているわけでもなく、「M-Penを目当てにMediaPad M5 Proを買う」のはちょっと違うかなという感じです。あくまでも「M-Penも使える」程度に考えておいたほうが良さそうです。
ベンチマーク、1年前のハイエンドスマートフォン同等の性能
MediaPad M5 Proは、SoCにKirin 960を採用。これは昨年のフラッグシップスマートフォンHuawei P10やMate 9と同じもの。RAMも4Gで同じです。
というわけで、せっかくなのでベンチマークをとってみました。
機種名 | RAM | AnTuTu | GeekBench シングル |
GeekBench マルチ |
3DMark (SSE) |
---|---|---|---|---|---|
HUAWEI Mate 9 | 4GB | 127606 | 1936 | 5906 | 2175 |
MediaPad M5 Pro | 4GB | 181557 | 1903 | 6579 | 1978 |
AnTuTuはバージョンが違うので単純比較できませんが、GeekBenchなどはほぼ同等。3DMarkが若干低いのは解像度が高いためと考えられます。
PCライクに使えるデスクトップモード
タブレットにキーボードやマウスを接続して、PCライクに使う人も多いですが、MediaPad M5 Proでは、そのスタイルで使いやすくなるよう、デスクトップモードが用意されています。
すべてのアプリが使えるわけではありませんが、マルチウィンドウやサイズ変更にも対応しているモードです。GalaxyのDexやHUAWEIスマートフォンのPCモードを自画面上で行っている感じです。
なお、MediaPad M5 Proには専用のスマート端子があり、海外では専用のキーボードも発売されているのですが、日本では販売予定はないとのこと。英語配列のままでいいので、ぜひ販売して欲しいところですね。
動画視聴に最適なタブレット
ハイエンドスマートフォン並みのスペックや、M-Penといった特徴はありますが、やっぱり音の良さが最大のウリではないかと思います。机上に立てかけての動画視聴にはピッタリです(製品にはスタンドにもなるスマートカバーが付属するようです)。
M-Penにはもう少し頑張って欲しいかなぁという気がしますが、今後の対応アプリの拡充次第でしょうか。