IKEAが4月上旬から発売する新コレクション「INDUSTRIELL/インドゥストリエル」の先行発表会に参加してきました。
INDUSTRIELLはオランダ人デザイナーPiet Hein Eek(ピート・ヘイン・イーク)さんとコラボしたプロダクト。ピートさんは素材を活かし、廃材なども利用するユニークな作品を手掛け、世界的に高い評価を受けているデザイナー、だそうです。すいません、正直知りませんでした。
しかし、今回のイベントでピートさんのトークショーがあったのですが、その考え方などには共感できるものもあり、少しファンになりました。
先にも書きましたが、ピートさんの廃材なども使い、素材を活かした作品を作っています。大量生産品はこれまで手掛けたことがなかったとか。そのため、IKEAとのコラボでは、いかに素材感を活かすか、そして廃材を出さないかに苦心したそうです。廃材を活かすのが持ち味のデザイナーが、大量生産だからといって廃材を出すわけにはいきませんからね。
そんな想いの中から生まれたのがINDUSTRIELL。素材を活かすと同時に、廃材も限りなくゼロに。そして何より手作り感にこだわったとのこと。綺麗な工業製品ではなく、温かみのある製品を作りたかったと。
「完璧な不完全さ」というキャッチコピーがすべてを表している気がします。しかしながら、IKEAの製品であり、やっぱり大量生産品です。なので、工場で作れる手作り感を突き詰めたそうです。
また、椅子や机などには素材としてパイン材を使用。パイン材、最近は人気が下火になっているとのことですが、IKEAの取引先にはパイン材を扱う業者もまだまだ多く、そういうところを活かしたいという想いもあるそうです。なんかいろいろなことを考えていて素直にすごいと思えます。
机も表面を磨かず、あえて刃の跡を残しているとか。
一見すると和ものっぽいクッションとテーブルクロスもINDUSTRIELLコレクション。織物ではなく、手書きのデザインを印刷したものです。
そんなINDUSTRIELLコレクションは4月上旬発売予定。ただIKEA Tokyo-Bayではすでに一部製品の販売が開始されているそうです。