KENWOODが、設立70周年記念モデルとして、新しいAVナビゲーションシステム「TYPE M」シリーズ3機種を発表しました。10月4日に新横浜で行われた発表会に参加してきたので、取り急ぎ、イベントの様子と新製品の概要をお伝えします。
KENWOOD 70周年記念モデル「TYPE M」発表会
発表イベントは新横浜プリンスホテルで開催。
受付ではコンパニオンさんがずらりと並んでお出迎えも。ちなみに、普段のイベント時よりもコンパニオンの人数が多く、新製品に力を入れている表れとも。
カーナビ市場は復調傾向、ただし単品ではなくトータルシステムとしての需要が増加
カーナビ市場はここ数年減少傾向が続いていたとのことですが、新車・中古車とも登録台数が回復し、それに併せて2016年度はカーナビの出荷数も復調。ただ、ディーラーオプションでの出荷が増加しており、市販カーナビは減少傾向にあるとのことでした。
同様に減少傾向が続いていたカーエレクトロニクス市場全体でもETCとドライブレコーダーが大幅増加により2013年度のレベルまで回復しているとのこと。こちらも、カーナビ自体は引き続き減少傾向にあり、カーナビ単品ではなく、カーナビを核としたシステム購入へシフトしてきているとのこと。
業界標準を目指す新モデル「TYPE M」
そんな中で発表されたのが、ETCやドライブレコーダーなどとの「スマート連携」を売りにするAVナビゲーションシステム(カーナビ)「彩速」の新モデル、「MDV-M805L」「MDV-M705W」「MDV-M705」の3機種です。
KENWOODのカーナビ「彩速」にはこれまでフラッグシップの「TYPE Z」、エントリーモデルの「TYPE L」がありましたが、TYPE Mはその中間のハイパフォーマンスモデル。TYEP Zの基本機能を踏襲しつつ、TYPE Mにしかない新機能もいくつか搭載しています。
その特徴的な機能の一つが、ドライブレコーダーとの連携。同時に発表されたドライブレコーダー「DRV-N530」「DRV-R530」と連携し、フロントとリアの同時録画が行えるほか、ナビ画面に前後どちらかの映像を切り替えて表示しておくことが可能。とくにリア側画像は、荷物を積んでいたり人が乗っていて見えにくいルームミラーの代わりになるバーチャル・ルームミラー機能を備えます。
このほか、AVシステムとしては、Sonyが開発した高音質ワイヤレス伝送方式のLDACに対応。Bluetooth経由でもハイレゾ相当の音で楽しめます。
ちなみに、Android 8.0はLDACに標準対応しており、対応機種ではAndroidスマートフォンからBluetooth経由で音楽を流すことも可能です。
なお、TYPE Mは、彩速の最上位モデルMDV-Z904W/Z904が対応する「Apple CarPlay」「Android Auto」には非対応とのことです。
KENWOODのドライブレコーダーは販売数量第1位
バーチャル・ルームミラー機能でも取り上げたドライブレコーダーですが、実はKENWOODが2016年度の販売数量第1位とのこと。
そんなドライブレコーダーにはHDRが標準搭載されており、他社のドライブレコーダーと比べても白飛びや黒潰れがなく、細部まできれいに確認できるとして、比較画像が流されていました。
無線LAN対応モデルもラインナップされ、スマートフォンに動画をダウンロードし、YouTubeやSNSなどへすぐにシェアすることも可能になりました。「もしもの時のために」ではなく、ドライブの様子などを手軽に楽しむという用途が増えているようです。
カーナビの進化に驚き、詳細は後日
我が家の車についているカーナビが5年前のモデルということもあり、正直なところ、もう専用システムとしてのカーナビは必要なく、スマートフォンのYahoo!カーナビアプリやGoogleマップでの経路案内で事足りるのではないかと思っていました。しかし、今回のイベントで新製品に触れてみたところ、どうやらそんなことはなさそうです。
発表された彩速「TYPE M」やイベント内容については、別途詳細なレポートをお届けする予定です。