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一体型VRヘッドセット「Oculus Go」レビュー。Gear VR所有者も購入をお勧め

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Facebook傘下のOculusが発表したスタンドアロン型VRヘッドセット、Oculus Goを購入してみました。

Gear VRに近い、スタンドアロンなVRヘッドセット

Oculusが監修しているSamsungのGear VRに近いものがありますが、Gear VRがスマートフォンを組み込んで利用するのに対し、Oculus Goは予めスマートフォン相当のハードウェアを内蔵しており、それ単体で利用できるのが大きな特徴です。

また、ディスプレイ解像度は2560×1440で、これは本家Oculus Riftの2160 x 1200よりも高解像度となります。リフレッシュレートは最大72Hzに対応。なお、SoCにはSnapdragon 821を搭載しています。

ストレージは32GBと64GBがあります。SDカードなどの外部ストレージが使えないので、映画やゲームを沢山詰め込みたい人は64GBモデルがお勧めです。なお、それぞれどれくらいのコンテンツが入るかの目安は下記のようになっています。

  • 32GB(2万3800円):HD映画3本、ゲーム10本、アプリ20本
  • 64GB(2万9800円):HD映画7本、ゲーム20本、アプリ40本

ちなみに、あまり話題になることはありませんが、製造はXiaomi(小米)が担当。

▲左側面にXiaomiのロゴがあります

Xiaomiは中国でOculus Goと同等のMi VR Standaloneを発売しています。

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スピーカー内蔵。ただし音漏れはします

Oculus GoはGear VRと違い、耳元に近い場所にスピーカーを内蔵しているので、ある程度音を小さくしてもよく聞こえます。

といっても、側面から音を伝えているだけですが。

▲アーム(?)は簡単に外れます

ただ、ヘッドフォンとは違うので、音は周囲にダダ漏れです。周りに気を使う場合には、3.5mmジャックにヘッドフォンを接続する必要があります。

▲ヘッドフォンジャックは左側面。上にあるのは充電用USBポート。残念ながらmicroUSBです

なお、残念ながら有線しか使えず、Bluetoothヘッドセットには非対応です。

メガネを掛けたまま装着可能

ヘッドセットはメガネを掛けたままでも装着可能。かなりゆとりがあるので、大抵のメガネは大丈夫ではないかと思います。

レンズを前後に動かしてピントを調節するような機能はありませんが、特に調節しなくとも自然とピントは合うようです。

なお、メガネを使う場合は付属のスペーサーを挟むようにとのこと。これはメガネが内蔵レンズに当たるの防ぐため。

▲スペーサーの取り付けは、一度顔に当たるクッションを剥がしてから。レンズ周りのプラスチックパーツを外すとクッションは簡単に外れます

ちなみに、純正の度付きレンズも用意されていますが、米国からの直輸入となるため送料込みで1万7000円ほどになります。

▲レンズそのものは8700円ほどで、残りは送料です。国内で買えるようになってほしい

コントローラーは1つだけ。モーショントラッキングは不可

コントローラーはGear VRのものとほぼ同じ。Oculus RiftやHTC Viveのように6DoFあるわけではなく、ポインターのように位置を示すだけの簡易的なもの(3DoF)となります。

▲上面はタッチセンサーと「戻る」「ホーム」のボタン

▲前面にはトリガー

ちなみに充電式ではなく、バッテリは単3電池を使用します。

コンテンツはGear VRと共通

ハードが優れていても使用するコンテンツが無ければ意味がありません。その点Oculus GoはGear VRとコンテンツが共通になっており、2年前からのGear VRの資産をそのまま使用できます。すでにGear VRで購入済みのアプリやゲームがあれば、それをOculus Goで利用可能です(すべてが使用できるかは未確認)。

Oculus Go内でもアプリの検索は行なえますが、ちょっと探しづらいのでスマートフォンから行ったほうが楽です。

なお、PC上からも検索・購入が可能です。

▲アプリを探すならPCからのほうが見やすいかも

Oculus Goは、ハイエンドなVRヘッドセットと違い、6DoFなルームスケールには非対応。VR空間内を見回すことはできますが、基本的にその場から動くことはできません。このため、ゲームはシューティング系が多い印象があります。

現状では、ゲームよりも動画や体験型のコンテンツ視聴のほうが用途としては向いている気がします。とりあえず寝っ転がってNetflixを見るのには最適ですね。

Gear VR所有者が購入するメリットはある?

Gear VRのヘビーユーザーだというなら、購入しても損はないはずです。解像度もあがっており、表示はGear VRよりも綺麗に感じます。

Gear VRを購入したものの、あまり活用していないという人は、スマートフォンを組み込む手間がないので、Oculus Goにしたほうが使用頻度はは上がるかもしれません。

これまでGear VR購入していない、使ったことがないという人は、迷わず買いましょう。

ただ、同時期にDaydreamベースのスタンドアロンVRはヘッドセット、Mirage Soloも発売されています。価格が倍違うので一概に比較はできませんが、Mirage Soloはインサイドアウトの6DoFに対応しており、外部センサーを設置しなくてもVR空間を動き回ることが可能です。

コンテンツ次第ですが、VR上の車の周りを見て回るなんてこともできます(実際に自分が部屋の中を動き回る必要があります)。

対応コンテンツの少なさがネックですが、今後増えてくる可能性もあります。

どちらを買うかはVRで何がしたいのかにもよりますが、個人的にはMirage Soloを買うならもう少し出しでOculus RiftなりHTC Viveを買ったほうがいいかなぁという気がします。もちろん、対応するPCがあればですが。

とりあえずお手軽にVRを始めたい、映画館っぽい大画面で動画を見たいということであれば、Oculus Goがおすすめです。

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